書物学32
ショモツガク ダイサンジュウニカン チリメンエ

書物学 第32巻 チリメン絵

ゴッホを魅了した知られざる出版文化
編集部 編
ISBN 978-4-585-30732-7 Cコード 1000
刊行年月 2025年11月 判型・製本 B5判・並製 120 頁
キーワード 書物史,アーカイブズ,出版,美術

定価:2,200円
(本体 2,000円) ポイント:60pt

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書籍の詳細

「チリメン絵」をご存じだろうか。
浮世絵などが印刷された和紙を四方八方より揉んで縮め、織物のちりめんのような質感を出したもので、最近では書物として仕立てられた「チリメン本」のほうが名を知られているかもしれない。
「チリメン絵」は「チリメン本」をさかのぼること数十年前に生まれ、はやく海外にも伝わり、なんと、かのゴッホの《タンギー爺さん》にも書き込まれていることが明らかとなった。
これら「チリメン絵」はどのように作られ、また、どのように海外の画家やコレクターに愛されるようになったのか。
文理の枠組みを超えて、多面的視野からチリメン絵という知られざる東西交流の一コマに初めてメスをいれる画期的特集。

 

 

目次
チリメン絵の歴史とその制作技術 日比谷孟俊
『許多脚色帖』とチリメン絵 赤間亮
チリメン浮世絵の歴史的変遷 川上宏
チリメン絵資料の悉皆調査―川上コレクションの調査から見えてきたこと 一宮八重
色材から考えるチリメン絵制作の時期 大和あすか
画帖仕立てのチリメン浮世絵 山本親
【コラム】擬革紙の制法を応用したチリメン絵の制作と発展的展開―写真をチリメン加工して 堀木茂
チリメン本―日本文化を世界に伝えた明治の木版挿絵本 大塚奈奈絵
チリメン絵に魅了されたパリの芸術家たち 隠岐由紀子
チリメン絵研究事始め―ゴッホとチリメン絵 及川茂
フィンセント・ファン・ゴッホと日本版画コレクション ルイ・ファン・ティルボルフ
チリメン絵としての「クレポン」の由来 川上宏
マティスを開眼させたチリメン絵 奥村紀一
【コラム】和紙芸術の到着地点としてのチリメン絵―写され行くイメージをめぐって 三井田盛一郎

【連載】書籍はどう動いたのか―近代書籍流通史料の世界[08] 磯部敦

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