セカイノシュッサン

世界の出産

儀礼から先端医療まで
松岡悦子・小浜正子 編
ISBN 978-4-585-23005-2 Cコード 1030
刊行年月 2011年3月 判型・製本 A5判・並製 336 頁
キーワード 社会学,民俗学,西洋,アジア

定価:3,520円
(本体 3,200円) ポイント:96pt

 品切 
書籍の詳細
ダイナミックで多様な出産の世界

日本、中国、インドネシアなどアジアや欧米など諸国の出産事情を、文化人類学や民俗学、社会学、歴史学、看護学などの幅広い視点から報告。
伝統的な出産の儀礼から、産婆の役割、近代的病院出産への移行、代理出産や帝王切開といった医療化・商品化の問題や反省、妊婦の健康や産後のケアまで、医療現場従事者の実体験とフィールドワークに基づく最新の知見をふまえつつ、出産を根源から見つめなおす。

 

 

目次
はじめに 松岡悦子・小浜正子

1 リプロダクションの最前線―医療化と商品化
  ファッション化する出産―日本 菊地 栄
  上海女性は帝王切開がお好き?―中国 小浜正子
  医療化する産みの場の環境―タイ 日隈ふみ子
  出産は医師の仕事―ハンガリーの出産 松岡悦子
  代理出産のパラドックス―インド 松尾瑞穂
  精子提供・卵子提供・代理出産
   ―日本からアジアへ 白井千晶
  家族―義務? それとも魅力的な商品なのか?
   バーバラ・カッツ・ロスマン
  夜型化する社会の赤ちゃん―日本 大日向純子

2 各国出産事情それぞれ
  産婆から医師へ、そして助産師へ―日本 菅沼ひろ子
  生理的な出産と人類―ドイツの出産現場から
   ウルフ・シーヘンヒューベル
  韓国における出産の現状について 黄貞允
  フィンランドの出産事情 ピア・リルェルート
  ある妊婦の死の背景―カンボジア 佐藤祥子
  安全な「お産」への道のり―アフガニスタン 藤田則子
  フランスの出産事情 舩橋恵子
  一助産師学生が見たスウェーデンの出産 谷本真樹

3 出産を取り巻くネットワークと多様なケア
  マタニティーケアの二つのモデル
   レイモンド・ドゥブリース
  出産から見えてくるミャンマー 小黒道子
  出産の記憶から出産の記録へ―ネパール都市部の
   出産を取り巻くモノとヒト 幅崎麻紀子
  出産の場での想起と語り
   ―モロッコ農村部の生と死をめぐって 井家晴子
  ベトナムにおける分娩後の産婦の意識調査
   ―ボランティアの視点から 高橋紘美
  オルタナティブな出産の実践とライフタイルの模索
   鈴木七美
  赤ちゃんポストをめぐって 阪本恭子

4 出産儀礼と産婆(助産師)
  出産した女性を祝うーパラオの出産儀礼 安井真奈美
  子どもの誕生における伝統的産婆と儀礼
   ―インドネシア 竹下夏美
  産後が何より大事―韓国の産後調理院 松岡悦子
  産後の養生「坐月子」―中国 姚毅
  出産習俗の半世紀―中国農村 何燕侠
  「タマサート」な産後養生―ラオス 嶋澤恭子
  伝統的出産介助者から産後のマッサージ師へ
   ―マレーシアのビダン・カンポン 加藤優子
  伝統的産婆の役割―パラグアイ 藤掛洋子

関連商品

この商品をお求めのお客様はこんな商品もお求めです。

おすすめ

  [詳細]
鎌倉幕府の文学論は成立可能か!?

鎌倉幕府の文学論は成立可能か!?

神田龍身 著
定価:4,180円
(本体 3,800円)
天文文化学の視点

天文文化学の視点

松浦清・真貝寿明 編
定価:3,850円
(本体 3,500円)
100人の作家で知る ラテンアメリカ文学ガイドブック

100人の作家で知る ラテンアメリカ文学ガイドブック

寺尾隆吉 著
定価:3,080円
(本体 2,800円)
広益体 妖怪普及史

広益体 妖怪普及史

伊藤慎吾・氷厘亭氷泉・式水下流・永島大輝・幕張本郷猛・御田鍬・毛利恵太 著
定価:3,520円
(本体 3,200円)
ショッピングカート