カートは空です。
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ふたつの世界大戦に挟まれた「戦間期」。勢力を増した日本の「東アジア」におけるプレゼンスは、「日本語文学」にどのような問題を突きつけたのか。メディアやツーリズムの発達、雑誌・出版・映画の興隆、植民地支配による異文化接触などを視野にいれつつ、一国主義的な文学概念を相対化し、「東アジア」の「日本語文学」の可能性と問題点を考察。現代の諸問題につながる〈越境〉のダイナミズムと、ハイブリッドな文化現象を照射する。
石田仁志(いしだ・ひとし)東洋大学文学部教授。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。専門は日本のモダニズム文学文化および現代文学。主な著書に、『文学者のフランス体験Ⅱ―1930~1945』(柏書房、2011年)、『未来主義と立体主義』(ゆまに書房、2007年)、論文に、「横光利一「上海」のインターテクスチュアリティ―表象の論理」(『文学論叢』86号、2012年)などがある。