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『方丈記』『無名抄』『発心集』の作者にして、歌人・音楽家でもあった鴨長明。数多くの領域にまたがったジャンル横断的な作者であった長明は、いかなる意図の下に作品を作り出し、何を実現しようとしたのか。長明とその諸作品について、表現・構想を総合的に解明し、その文学史的意義を明らかにする。
木下華子(きのした・はなこ)1975年福岡県生。1998年東京大学文学部卒業。2006年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。現在ノートルダム清心女子大学文学部准教授。博士(文学)。著書に、『俊頼述懐百首全釈』(風間書房、2003年、共著)『慈円難波百首全釈』(風間書房、2009 年、共著)。
第9回日本古典文学学術賞を受賞致しました。
「説話文学研究」第五十一号(2016年8月)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:新間水緒(花園大学))