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近年、研究が飛躍的に進展し、その歴史的重要性が注目されるアジアにおける国際関係。日中のみならずアジア諸地域にまたがり、外交、貿易、宗教、文化交流など、さまざまな視角・論点へと波及する「遣明船」をキーワードに、14~16 世紀の歴史の実態を炙り出す。日本史・東洋史のみならず、文学・美術史・考古学などの専門家総勢35名を執筆者に迎え、現在における研究の到達点を示す待望の入門書。
村井章介(むらい・しょうすけ)立正大学文学部教授。専門は東アジア文化交流史。著書に『東アジア往還―漢詩と外交』(朝日新聞社、1995年)、『日本中世境界史論』(岩波書店、2013年)、『日本中世の異文化接触』(東京大学出版会、2013年)、『中世史料との対話』(吉川弘文館、2014年)などがある。橋本雄(はしもと・ゆう)北海道大学大学院文学研究科准教授。専門は中世日本国際関係史。著書に『中世日本の国際関係―東アジア通交圏と偽使問題』(吉川弘文館、2005年)、『中華幻想―唐物と外交の室町時代史』(勉誠出版、2011年)、『NHKさかのぼり日本史 外交篇⑦室町〝日本国王〟と勘合貿易』(NHK出版、2013年)などがある。伊藤幸司(いとう・こうじ)九州大学大学院比較社会文化研究院准教授。専門は日本中世史・東アジア交流史。著書に『中世日本の外交と禅宗』(吉川弘文館、2002年)、『東アジア海域叢書11 寧波と博多』(共編著、汲古書院、2013年)、『東アジア海域に漕ぎだす4 東アジアのなかの五山文化』(共著、東京大学出版会、2014年)などがある。須田牧子(すだ・まきこ)東京大学史料編纂所助教。専門は日本中世対外関係史。著書に『中世日朝関係と大内氏』(東京大学出版会、2011年)、『笑雲入明記―日本僧の見た見た明代中国』(共編、平凡社、2010年)、『描かれた倭寇「倭寇図巻」と「抗倭図巻」』(責任編集、吉川弘文館、2014年)などがある。関周一(せき・しゅういち)宮崎大学教育文化学部准教授。専門は日本中世史(対外関係史)・海域アジア史。著書に『中世日朝海域史の研究』(吉川弘文館、2002年)、『対馬と倭寇―境界に生きる中世びと』(高志書院選書、高志書院、2012年)、『中世の唐物と伝来技術』(吉川弘文館、2015年)などがある。