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日本敗戦後の満洲(中国東北地域)で人々はいかに生きたのか。経済・文化面ではいかなる変動があったのか。満洲国時代から、日本敗戦、国共内戦、中華人民共和国建国を経て、1954年に東北が中国の一地域に再編されるまでを連続的にとらえ、移行の実態を明らかにする。従来の研究では十分ではなかった国民政府時期の状況、中国・アメリカ・ロシア・日本の国家間の政局に翻弄されながら生きる民衆に着目した画期的成果。
梅村卓(うめむら・すぐる)茨城大学非常勤講師。専門は中国近現代史、中国メディア史。主な著書・論文に『中国共産党のメディアとプロパガンダ―戦後満洲・東北地域の歴史的展開』(御茶の水書房、2015年)、「『晋察冀画報』からみた中国共産党の華北イメージ」(貴志俊彦・白山眞里編『京都大学人文学研究所所蔵華北交通写真資料集成・論考編』国書刊行会、2016年)、「李兆麟暗殺事件をめぐる記念とプロパガンダ―戦後東北における中国共産党の支配戦略」(東洋文庫『東洋学報』第95巻第3号、2013年)などがある。大野太幹(おおの・たいかん)国立公文書館アジア歴史資料センター研究員・國學院大学栃木短期大学兼任講師。専門は近現代中国東北地域史。主な論文に「満鉄附属地居住華商に対する中国側税捐課税問題」(『中国研究月報』第691号、2005年)、「満鉄附属地華商と沿線都市中国商人―開原・長春・奉天各地の状況について」(『アジア経済』第47巻第6号、2006年)、「支配の連続性と断絶性―満州国期における満鉄附属地の視点から」(『中国21』第31号、2009年)などがある。泉谷陽子(いずたに・ようこ)フェリス女学院大学国際交流学部准教授。専門は中国現代史(中華人民共和国建国初期の社会と大衆運動)。主な著書・論文に『中国建国初期の政治と経済―大衆運動と社会主義体制』(御茶の水書房、2007年)、「毛沢東時代の展覧会」(柴田哲雄・やまだあつし編著『中国と博覧会―中国二〇一〇年上海万国博覧会に至る道』成文堂、2010年)、「抗米援朝運動の広がりと深化について」奥村哲編『変革期の基層社会―総力戦と中国・日本』(創土社、2013年)などがある。
★広告情報・「朝日新聞」(2018年10月6日)に全5段広告を掲載しました。・「朝日新聞」(2018年11月17日)に全5段広告を掲載しました。・「産経新聞」(2018年11月26日)に5段1/2広告を掲載しました。