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「伝統演劇」と呼ばれているものはいかに「変化」しているのだろうか。3年にわたった国際高等研究所の共同研究プロジェクト【東アジア古典演劇の「伝統」と「近代」―「伝統」の相対化と「文化」の動態把握の試み】をもとに、近代の日本および東アジアの伝統演劇を「変容」「変化」という視点から具体的に論じる。「伝統の相対化」や「文化の動態把握」という高次の問題についての見通しを示すことを試みる。
毛利三彌(もうり・みつや)成城大学名誉教授。専門は演劇学。文学博士、ノルウェー学士院会員、元日本演劇学会会長。主な著書・論文に、『北欧演劇論』(東海大学出版会、1981年)、『イプセンのリアリズム』(白凰社、1984年、日本演劇学会河竹賞)、『イプセンの世紀末』(白凰社、1995年)、『演劇の詩学―劇上演の構造分析』(相田書房、2007年)、『東西演劇の比較』(放送大学教育振興会、1993年)、『演劇論の変貌』(論創社、2007年)、『北欧の舞台芸術』(三元社、2011年)、フレデリック・デュラン著『北欧文学史』(共訳、1977年、白水社)、『イプセン戯曲選集―現代劇全作品』(東海大学出版会、1997年、湯浅芳子賞)、などがある。イプセン現代劇連続上演演出、東京国際イプセン演劇祭トリエンナーレ芸術監督などを務める。天野文雄(あまの・ふみお)京都造形芸術大学舞台芸術研究センター所長。専門は能楽研究。著書に、『翁猿楽研究』(和泉書院、1995年)、『能に憑かれた権力者』(講談社選書、1997年)、『現代能楽講義』(大阪大学出版会、2004年)、『世阿弥がいた場所』(ぺりかん社、2007年)、『能苑逍遥〔上中下〕』(大阪大学出版会、2009年、2010年)、『能楽名作選〔上下〕』(角川書店、2017年)がある。