カートは空です。
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中国への返還から20年以上が経過した今、香港は自らのアイデンティティを模索し続けている。政治・経済・司法・社会など、多角的な研究成果と、深い関係を持つ周辺地域からの視点を通じて、香港の可能性を考察。日本とも密接な関係を持つ隣人としての香港を見つめ直すことで、日本やアジアの将来についても展望する。
倉田徹(くらた・とおる)立教大学法学部政治学科教授。専門は香港現代政治。主な著書・論文に『中国返還後の香港―「小さな冷戦」と一国二制度の展開』(名古屋大学出版会、2009年、2010年度サントリー学芸賞)、『香港―中国と向き合う自由都市』(共著、岩波新書、2015年)、『香港を知るための60章』(共編著書、明石書店、2016年)、「雨傘運動とその後の香港政治―一党支配と分裂する多元的市民社会」(『アジア研究』第63巻1号、2017年)「返還後20年の香港政治―中国と香港の巨大な変化」(『立教法学』第98号、2018年)などがある。
「国際貿易」(2019年10月15日)にて書評が掲載されました。(評者:亜娥歩)