ムロマチセンゴクニホンノハシャ オオウチシノセカイヲサグル

室町戦国日本の覇者 大内氏の世界をさぐる

大内氏歴史文化研究会 編/伊藤幸司 責任編集
ISBN 978-4-585-22247-7 Cコード 1021
刊行年月 2019年7月 判型・製本 A5判・並製 418 頁
キーワード 美術,古典,日本史,戦国時代,室町,中世

定価:4,180円
(本体 3,800円) ポイント:114pt

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書籍の詳細

14世紀後半から16世紀前半、約200年の長きにわたり、周防国の山口を拠点とし、中国地域から九州地域にわたる広大な領域を支配下に置いた西国の覇者―大内氏。
西国のみならず、中央の政局にもたびたび関与し、一方で、東アジア諸地域との外交により比類なき経済力とネットワークを手中にした大内氏という強大な権力体の実像はどのようなものであったのか。
そして、それはどのように展開し、潰えていったのか。
政治・経済・文化・外交・宗教・文学・美術・考古等、諸分野の知見を集結し、室町・戦国期日本の歴史的展開において大きな足跡を残した大内氏の総体を捉える絶好のガイドブック。

◆オンラインコンテンツは以下からダウンロードできます。
索引

 

 

目次
口絵 雪舟等楊「倣夏珪山水図」

はじめに

大内氏略系図
関連地図(東アジア・西日本)

◎総論
大内氏のポテンシャル 伊藤幸司(九州大学)

◎大内氏の覇権と支配
大内氏のアジア外交 伊藤幸司
大内氏の祖先神話と朝鮮 伊藤幸司
大内氏と寺社 真木隆行(山口大学人文学部)
〈コラム〉氷上山興隆寺の旧境内 真木隆行(山口大学人文学部)
〈コラム〉大内氏の菩提寺 伊藤幸司
大内氏の領国支配組織と人材登用 和田秀作(山口県文書館)

◎よみがえる大内氏の都
大内氏の都・山口 増野晋次(山口市教育委員会)
大内館・築山館を掘る 丸尾弘介(山口市教育委員会)
大内氏の宴―その器と配膳方法― 北島大輔(山口市教育委員会)
大内文化を科学する 沓名貴彦(国立科学博物館)・沖田絵麻(土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム)・北島大輔(山口市教育委員会)
〈コラム〉大内氏関連寺院の調査 佐藤力(山口市教育委員会)
〈コラム〉大内館と大友館 五十川雄也(大分市教育委員会)

◎大内氏をとりまく権力との交叉
大内氏と室町幕府 川岡勉(愛媛大学教育学部)
大内氏と朝廷 山田貴司(熊本県立美術館)
大友氏からみた大内氏 山田貴司
尼子氏からみた大内氏 長谷川博史(島根大学教育学部)
国人衆からみた大内氏 中司健一(益田市教育委員会)
〈コラム〉室町時代における少弐氏の動向と大内氏 佐伯弘次(九州大学)

◎大内氏の文化とその記憶
大内氏の文芸 尾崎千佳(山口大学人文学部)
大内氏と雪舟 荏開津通彦(山口県立美術館)
失われた大内文化・大内文化の余光 影山純夫(神戸大学名誉教授)
江戸時代の虚構に描かれた大内氏 木越俊介(国文学研究資料館)
〈コラム〉大内氏研究の先駆者 影山純夫

大内氏歴史文化研究会のあゆみ 佐藤力

執筆者一覧
プロフィール

大内氏歴史文化研究会
山口の歴史文化に大きな影響を及ぼした大内氏の研究推進と、実証的な研究姿勢に裏付けられた最新の研究成果を市民にわかりやすく提供することを目的とする。山口市教育委員会によって組織され、文化財保護課に事務局を置く。2005年に発足し、毎年、市民学術講座と講演会を開催するほか、大内氏ゆかりの寺社などの調査も行っている。

伊藤幸司(いとう・こうじ)
九州大学大学院比較社会文化研究院准教授。専門は日本中世史・東アジア交流史。
著書に『中世日本の外交と禅宗』(吉川弘文館、2002年)、『大学的やまぐちガイド―「歴史と文化」の新視点―』(編著、昭和堂、2011年)、『東アジア海域叢書11 寧波と博多』(共編著、汲古書院、2013年)、『日明関係史研究入門』(共編著、勉誠出版、2015年)などがある。

書評・関連書等

★書評・紹介★
「西日本新聞」(2019年8月31日付)にて書評が掲載されました。
「史学雑誌」第129編第4号(2020年4月20日発行)「新刊紹介」で紹介されました。
 →紹介者:田村杏士郎

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