アジア遊学319
トンコウヘンブン・ゾクコウトミンカンシンコウノセカイ

敦煌変文・俗講と民間信仰の世界

大地の文学と信仰
荒見泰史 編
ISBN 978-4-585-32565-9 Cコード 1398
刊行年月 2026年6月 判型・製本 A5判・並製 336 頁
キーワード 思想,比較文学,古典,中国,東アジア

定価:3,850円
(本体 3,500円) ポイント:105pt

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書籍の詳細

中国西北、甘粛省西南部に位置し、古来より東西往来の要衝として栄えてきた敦煌。
この土地から一九〇〇年に発見された「蔵経洞」文献は約六万四〇〇〇点に及び、その大半は手書きで、経典、注釈、帳簿、書状、地方行政文書、歌謡、説話、教育用の手本など、その内容は驚くほど多岐にわたる。
その中核をなす一群が、講唱文学と呼ばれる文献群――変文、講経文、押座文、讃文、取散文などである。
それらの多様な史料は、どのように交錯し重なり合い、歴史的現実を描き出してきたのか。
そして、その文化的営為が日本を含む東アジアへとどのように伝播し、変容し、再創造されてきたのか。

六朝から唐宋にかけての東アジア世界において、人々がいかに「大地」に根ざしながら文学を生み出し、信仰を育み、思想を形成してきたのかを問い直す。

 

 

目次
序文 荒見泰史
敦煌の信仰と文学 荒見泰史
唐五代における俗講の開催時期と王権との関係 楊明璋
敦煌講唱文学における「省略体」の研究―『妙法蓮華経講経文』、『維摩詰経講経文』を例として 何剣平
敦煌本『王昭君』詩の研究 孫尚勇
『燕子賦』二種から見る敦煌対話体写本文献分類の一視点 趙麗莅
敦煌文献中に見られる人神故事の信仰表現と文学 林生海
唐代敦煌における民衆の仏教信仰と日常の探求―その文学的側面―フランス国立図書館所蔵敦煌文献「釈門文範」を中心に 黄志杰
『漢法本内伝』のテクスト形成に関する諸問題の研究 薛国中(翻訳:劉苗苗)
慧覚考 楊柳
敦煌文献「讃法門寺真身五十韻」を起点に探る円仁入唐求法の記憶―『源氏物語』への受容と影響 陳斐寧
『霊験譚』から見る仏教文史作品の成立―霊験譚と伝統文学の関係を兼ねて論ずる 馮家興
『千字文』と仏教―書法・啓蒙・禅師語録からの考察 任占鵬
敦煌・トルファン文書にみられる「側書」の再考察 玉素甫艾沙
敦煌新出土『隋鄯善郡司馬張毅墓誌』の考釈 馬振穎・黄瑞娜(翻訳:劉苗苗)
王符の立場と思想 長谷川隆一
色彩と儒教的秩序 荒見愛
杜甫「譏陶説」に関する公案的再考察 張月
プロフィール

荒見泰史(あらみ・ひろし)
広島大学大学院人間社会科学研究科教授
(Distinguished Professor)、広島大学敦煌学プロジェクト研究センター長。専門は中国文学、仏教文学、敦煌学。著書に『敦煌変文写本的研究』(中華書局、二〇一〇年)、『敦煌講唱文学写本研究』(中華書局、二〇一〇年)、『敦煌文献与東亜的儀礼文化』(四川大学出版社、二〇二五年)などがある。

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