アジア遊学322
ブッテンヲトオシテミルニホンブンカ

仏典を通して見る日本文化

奈良・平安期における仏教の受容・融合・展開
冨樫進 編
ISBN 978-4-585-32568-0 Cコード 1315
刊行年月 2026年7月 判型・製本 A5判・並製 288 頁
キーワード 奈良,仏教,宗教,和歌,古典,平安,中世,中古

定価:3,520円
(本体 3,200円) ポイント:96pt

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書籍の詳細

奈良時代から平安時代中期に撰述された仏典注釈や論書・説話集などの文献資料。
もともとはインドの言語(梵字・悉曇)で記されたこれらの資料はどのように漢語や和語に翻訳され、どのように、日本文化に受容されていったのか。

『万葉集』『日本霊異記』はもとより、記紀・神話・平安期の漢詩文や女流文学、近代の哲学者・和辻哲郎まで幅広い視点から、仏典注釈から発信された知識が日本文学・思想・文化へ与えた影響を解明する。

 

 

目次
はじめに 冨樫進
巨大仏と神話的思考 序説 津田博幸
〈カギ穴抜け〉モチーフから『古事記』三輪山伝説を読む 佐藤陽
『日本書紀』のなかの仏教伝来――疫病の流行に注目して 吉原美響
【研究ノート】ヒルコはなぜ〈邪悪〉な存在として描かれるのか――古代仏教との関わりから 稲生知子
万葉歌と仏教――「願」を詠むことについて 保坂秀子
大伴家持の祈雨歌と仏教思想の接点―「わたつみの沖つ宮辺」をめぐって 鈴木道代
『日本霊異記』上巻第二十五縁における大神高市万侶(大三輪高市麻呂)説話の特質 大塚千紗子
吉祥天女像が喚起する天平人の〈信〉――和辻哲郎『古寺巡礼』における『日本霊異記』理解が意味するもの 冨樫進
【研究ノート】『日本霊異記』に記される称徳女帝のすがた――『続日本紀』が伝えないもの 大熊かのこ
古代日本の神仏習合思想――〈神身離脱〉と〈護法善神〉 山口敦史
『梵網経』注釈書における孝について 小泉礼子
日本国で仏典を注釈すること――善珠『梵網経略抄』を例に 渡部亮一
諸国仏名懺悔会と菅原道真「懺悔会作」 奥田和広
【研究ノート】「経を誦ず」「念誦」する源氏――須磨・明石巻に見る源氏の祈り 加藤希
女たちの戒律――『狭衣物語』と『梵網経』 本橋裕美
月は何をあらわすか―浄土・仏・衆生 尾留川方孝
プロフィール

冨樫 進(とがし・すすむ)
東北福祉大学准教授。専門は日本古代思想史。主な著書・論文に『奈良仏教と古代社会――鑑真門流を中心に』(東北大学出版会、2012年)、「〈現前〉する観音菩薩――『日本霊異記』の観音霊験譚をめぐって」(『佛教文学』四七、2022年)、「最澄の玄奘理解――天竺・那爛陀寺を舞台とする僧伝的諸言説をめぐって」(齋藤智寛編『続高僧伝とアジアの仏教文化』法藏館、2025年)などがある。

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