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『信長記』と信長・秀吉の時代

金子拓 編
ISBN 978-4-585-22041-1 Cコード 0021
刊行年月 2012年7月 判型・製本 四六判・上製 344 頁
キーワード 日本史,戦国時代,中世

定価:4,180円
(本体 3,800円) ポイント:114pt

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書籍の詳細
『信長記』諸本の史料学的な比較・検討から史実の探求に挑む!

信長・秀吉に仕えた太田牛一が著し、織豊期を語るうえでの根本史料として知られる『信長記』。その自筆本や新出写本、秀吉の事跡を記した『大かうさまくんきのうち』など牛一著作の詳細な調査・比較検討を通じて、これまで通説とされてきた事件・事象に新たな光を当てる。
『信長記』の史料学的な研究により、あらたな信長研究の方法を示す。

 

 

目次
序 金子拓

第一部 「首巻」の研究
牛一の推敲について―「首巻」における伝本間の異同を中心に― 和田裕弘
再考・桶狭間合戦―天理本・個人蔵本を中心に― 桐野作人
コラム1 『信長記』研究の課題 和田裕弘

第二部 『信長記』編纂の研究
『信長記』編纂の要件―越前の一向一揆を糸口として― 杉崎友美
太田牛一著『信長記』の日付けについての考察―日付けに疑問のある項目の指摘― 谷口克広
コラム2 名古屋市博物館所蔵『信長記』の紹介 金子拓

第三部 太田牛一自筆本の研究
『大かうさまくんきのうち』の執筆目的と秀次事件 矢部健太郎
太田牛一自筆『太田牛一旧記』について 金子拓
コラム3 芝村藩織田家に伝わった未紹介の信長文書 和田裕弘
コラム4 滝川一益の前半生 金子拓

第四部 信長権力と『信長記』
織田信長の桐紋拝領と「信長公記」 堀新
「鉄ノ船」の真相―海から見た信長政権― 黒嶋敏
コラム5 信長と大砲 桐野作人

【付】史料紹介『別本御代々軍記』(太田牛一旧記) 金子拓

あとがき

執筆者略歴
プロフィール

金子拓(かねこ・ひらく)
東京大学史料編纂所助教。専門は日本中世史。
主要著書に『中世武家政権と政治秩序』(吉川弘文館、1998年)、『織田信長という歴史―『信長記』の彼方へ―』(勉誠出版、2009年)、『記憶の歴史学―史料に見る戦国―』(講談社、2011年)などがある。

書評・関連書等

・「日本経済新聞(電子版)」(2012年7月5日)にて、本書の紹介文が掲載されました。
・「読売新聞」(2012年8月26日)にて、本書の書評が掲載されました。
・「史学雑誌」(第122編 第2号)にて、本書の紹介文が掲載されました。

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