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歴史学、軍事学、政治学、文化人類学、メディア研究などさまざまな学問分野の知見をとりこみ、新たな研究のフィールドを拓く。「戦争と社会との関わり」および「戦争を駆動する力学」を問う戦争社会学の挑戦。
福間良明(ふくま・よしあき)1969年生まれ。立命館大学産業社会学部教授。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了、博士(人間・環境学)。専門は歴史社会学・メディア史。主な著書に、『二・二六事件の幻影―戦後大衆文化とファシズムへの欲望』(筑摩書房、2013年)、『焦土の記憶―沖縄・広島・長崎に映る戦後』(新曜社、2011年)、『「戦争体験」の戦後史―世代・教養・イデオロギー』(中央公論新社、2009年)など。野上元(のがみ・げん)1971年生まれ。筑波大学人文社会系准教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了、博士(社会情報学)。専門は歴史社会学・戦争社会学。主な著書に『戦争体験の社会学』(弘文堂、2006年)、『戦争社会学ブックガイド』(福間良明と共編、創元社、2012年)、『カルチュラル・ポリティクス1960 /70』(北田暁大・水溜真由美と共編、せりか書房、2005年)など。蘭信三(あららぎ・しんぞう)1954年生まれ。上智大学外国語学部教授。京都大学大学院文学研究科(社会学専修)博士後期課程中退。専門は国際社会学・歴史社会学。主な著書に『中国残留日本人という経験』(編著、勉誠出版、2009年)、『「満州移民」の歴史社会学』(行路社、1994年)、論文に「戦後日本をめぐるひとの移動の特質―沖縄と本土の比較から」(安田常雄編『戦後日本社会の歴史4 社会の境界を生きる人びと』岩波書店、2013年)など。石原俊(いしはら・しゅん)1974年生まれ。明治学院大学社会学部准教授。京都大学大学院文学研究科(社会学専修)博士後期課程単位取得退学、博士(文学)。専門は歴史社会学・地域社会論・島嶼社会論。主な著書に、『近代日本と小笠原諸島―移動民の島々と帝国』(平凡社、2007年)、『殺すこと/殺されることへの感度―二〇〇九年からみる日本社会のゆくえ』(東信堂、2010年)、論文に、「そこに社会があった―硫黄島の地上戦と〈島民〉たち」(『未来心理』15号、2009年)、「〈島〉をめぐる方法の苦闘―同時代史とわたりあう宮本常一」(『現代思想』39巻15号、2011年)など。
「フォーラム現代社会学」(第13号 2014)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:谷富夫(甲南大学文学部社会学科))