キンダイニホンゴトブンゴブン

近代日本語と文語文

今なお息づく美しいことば
三浦勝也 著
ISBN 978-4-585-28014-9 Cコード 1081
刊行年月 2014年6月 判型・製本 四六判・上製 288 頁
キーワード 日本語,近現代

定価:2,750円
(本体 2,500円) ポイント:75pt

数量 :
remove add
書籍の詳細
大切なことはいつも「文語」で語られる

「文語文」をご存じでしょうか。
知らない、という方もいるかもしれません。
でも実は私たちの身の回りには、文語による表現が多数ちりばめられています。例えば学校の校歌、手紙の文章、新聞記事等々・・・。
戦後の国語改革で否定されてきた文語文が、なぜ、いまなお人びとの言語生活のなかに息づいているのか。
古いことばの格調の高さがもつ魅力と、その意外な効果を明らかにします。

 

 

目次


Ⅰ 文語文は過去のものか
 一 遠くなった文語文
 二 今も生き残る文語体
 三 文語は文化財か

Ⅱ 近代文語文とは何か
 一 和文と漢文
 二 近世の文語文から近代の文語文へ
 三 文章改革は誰のためだったか

Ⅲ 標準文体の模索
 一 文語体か言文一致体か
 二 明治大正期の文語教育
 三 文体のすみ分け

Ⅳ 近代文語文の時代
 一 時文
 二 当今の時文家たち
 三 時文家たちと言文一致
 四 規範としての文語文

Ⅴ 昭和の文語
 一 昭和の文語
 二 近代文語文の終焉

Ⅵ 文語とどのように向き合うか 
 一 なぜ文語を問題とするのか
 二 文語の復権を

参考文献
図書案内―文庫本で読む近代文語文―
あとがき
索 引
プロフィール

三浦勝也(みうら・かつや)
昭和20年(1945)宮城県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。同大学院修士課程修了。近代文学専攻。都立高校教諭、立正大学講師(非常勤)、都立工業高等専門学校教授、都立産業技術高等専門学校教授(兼任)を歴任。都立工業高等専門学校名誉教授。
専門は文章表現論、近代文語論。
論文に「古典教育と文語教育」(都立産業技術高専紀要)、「普通文と時文」(都立産業技術高専紀要)、著書に『小林秀雄・中村光夫・江藤淳』(中道館)、『大岡昇平・伊藤整・井上靖・武田泰淳』(中道館)がある。

書評・関連書等

・「正論」(平成26(2014)年10月号)にて、本書の書評が、著者インタビューとともに大きく掲載されました。
・「信濃毎日新聞」(2014年10月19日)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:岸本葉子(エッセイスト))

関連商品

この商品をお求めのお客様はこんな商品もお求めです。

おすすめ

  [詳細]
増補改訂版 図像学入門

増補改訂版 図像学入門

山本陽子 著
定価:2,640円
(本体 2,400円)
日本近世史入門

日本近世史入門

上野大輔・清水光明・三ツ松誠・吉村雅美 編
定価:4,180円
(本体 3,800円)
重要文化財 東福寺五百羅漢図 修理と研究

重要文化財 東福寺五百羅漢図 修理と研究

石川登志雄 編
定価:24,200円
(本体 22,000円)
彰義隊士の手紙

彰義隊士の手紙

大藏八郞 著
定価:22,000円
(本体 20,000円)
ショッピングカート