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生活のなかで直面するさまざまな悩みや障害に、江戸時代の人々は「まじない」により対処してきた。それらは、生き方を積極的に探し求めて考え出された智恵であり、また、いまを生きる我々にも貴重な示唆を与えてくれる源泉でもある。江戸時代に出版・書写された資料を博捜、効能別に分類し、240点以上の図版とともに紹介する「まじない」百科事典!
長友千代治(ながとも・ちよじ)昭和11年宮崎市生まれ。35年佐賀大学卒業、45年大阪市立大学大学院博士課程修了。大阪府立図書館司書、愛知県立大学・京都府立大学・佛教大学教授を歴任。著書に、『近世貸本屋の研究』(昭和57年)、『近世上方作家・書肆研究』(平成6年)、『近世上方浄瑠璃本の研究』(平成11年)、『江戸時代の書物と読書』(平成13年。以上東京堂出版)、『江戸時代の図書流通』(思文閣出版、平成14年)、『江戸庶民の読書と学び』(勉誠出版、平成29年)など。編書に、『重宝記資料集成』全45巻別巻総索引(臨川書店、平成16~21年)、『江戸時代生活文化事典』(平成30年)など。