フカクサズイコウジショゾウ ゲンセイショウニンシリョウシュウ

深草瑞光寺所蔵 元政上人資料集

近世京洛寺院の学問とネットワーク
岡雅彦・落合博志・桑名法晃・長田和也・中前正志・那須陽一郎・原雅子・村木敬子 編
ISBN 978-4-585-31013-6 Cコード 3015
刊行年月 2023年3月 判型・製本 B5判・上製 648 頁
キーワード 仏教,宗教,日本語,近世,中世

定価:22,000円
(本体 20,000円) ポイント:600pt

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書籍の詳細

17世紀を代表する文人僧として日本文化史に巨大な足跡を遺した深草元政上人(1623~1668)。
その遺業は中世から近世に至る移行期の日本文化の実態を解明する上で詳細に分析されるべきものである。
京都市伏見区深草の元政庵瑞光寺にのみ所蔵される元政上人自筆資料を中心に、彼を取り巻く文人たちの写本資料も併せて翻刻紹介。
江戸時代の文化・歴史研究のみならず中世文学や日本仏教学とも繋がりを持つ、膨大かつ貴重な新出資料集として日本研究に幅広く資する。

*深草元政上人(1623-1668)
江戸時代前期の日蓮宗の僧。
武士の子として京に生まれ、彦根藩士となるも生来病弱のため26歳で致仕出家、その後、深草に庵を結び、46歳で遷化するまでの歳月を、祖師日蓮上人と法華経の教えに従い、戒律を守りひたむきな仏道修業に生きた人として知られている。
幼少のころより古典を愛し、文学の人としても著名。松永貞徳や熊沢蕃山、北村季吟、石川丈山など様々な分野の人びとと交友関係を有し、その多岐にわたる著作は多くが出版され、広く読者を得た。
主要著作に『龍華歴代師承伝』『本朝法華伝』『釈氏二十四孝』『扶桑隠逸伝』『身延道の記』『温泉遊草』『温泉再遊』『元元唱和集』『聖凡唱和』『草山和歌集』などがある。

 

 

目次
カラー口絵

序文
目次
概説・凡例

一 自筆和歌
二 自筆漢詩・文
三 日記・紀行
四 法語・宗門
五 陳元贇との交流
六 書状
七 和歌・歌学書の写本
八 雑抄
九 目録
十 肖像画賛・絵画
十一 元政追慕
十二 瑞光寺に集った文人の筆跡
十三 元政自筆本尊等

関連年表
あとがき
編者一覧
プロフィール

岡雅彦(おか・まさひこ)
国文学研究資料館名誉教授。
専門は江戸文学(咄本・言語遊戯・一休俗伝など)、書誌学研究。

落合博志(おちあい・ひろし)
国文学研究資料館教授。
専門は日本中世文学・中世芸能、日本古典籍書誌学。

桑名法晃(くわな・ほうこう)
身延山大学講師。
専門は日蓮教学を中心とした日本仏教研究。

長田和也(ながた・かずや)
五島美術館大東急記念文庫学芸員。
専門は日本近世文学(洒落本など)。

中前正志(なかまえ・まさし)
京都女子大学教授。
専門は霊験譚や縁起譚を中心とする日本仏教説話の生態に関する研究。

那須陽一郎(なす・よういちろう)
麻布大学附属高等学校非常勤講師。
専門は中世文学の注釈書を中心とした書誌学的研究。

原 雅子(はら・まさこ)
千里金蘭大学名誉教授。
専門は上代から近世までの和歌・文学の古典注釈通史から賀茂真淵を核に国学研究。 禅哲研究。

村木敬子(むらき・けいこ)
五島美術館大東急記念文庫学芸課長。
専門は古典籍書誌学を援用した日本文化研究。

書評・関連書等

★書評・紹介★
「週刊仏教タイムス」(2023年5月23日、5面、新緑読書特集)にて紹介されました。
 

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