中世から近代までを架橋し、新たな学知の可能性を探る
現代に息づく神道。それは政治性や民族性とどのように結びついて展開してきたのか。
中世・近世神道と、近代神道はどう違うのか。
国家と神道との繋がり、神社神道と、国体や国民道徳論との関係、霊学・異端神道など神道系新宗教の宗教史的意義、学者や知識人による学問としての神道の在り方など多角的に考察。
古代の神祇信仰、中世神道、近世国学の研究視角から近代の神道をめぐる諸課題について問い直す。
従来のイデオロギー的な国家神道論や護教的神道研究を超えて、 神道の多元的で複雑な構造を明らかにした画期的成果。