リュウキュウシガクノフナデ

琉球史料学の船出

いま、歴史情報の海へ
黒嶋敏・屋良健一郎 編
ISBN 978-4-585-22175-3 Cコード 3021
刊行年月 2017年6月 判型・製本 四六判・上製 360 頁
キーワード 交流史,日本史,近世,中世

定価:4,620円
(本体 4,200円) ポイント:126pt

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書籍の詳細
琉球史料学の可能性を提示する

印章や花押、碑文や国王起請文、さまざまな史料が持っている歴史情報に着目し、琉球史料学が持つ魅力と可能性を提示する。
「古琉球」「近世琉球」「周辺(中国・日本)」の3つの視点から、関連史料を分析。琉球の政治、社会、文化の様相を浮かび上がらせる。

 

 

目次
カラー口絵

序言―船出にあたって―黒嶋敏・屋良健一郎

第一部 古琉球の史料学
古琉球期の印章 上里隆史
かな碑文に古琉球を読む 村井章介
琉球辞令書の様式変化に関する考察 屋良健一郎

第二部 近世琉球の史料学
琉球国中山王の花押と近世琉球 山田浩世
近世琉球の国王起請文 麻生伸一
「言上写」再論―近世琉球における上申・下達文書の形式と機能― 豊見山和行

第三部 周辺からの逆照射
島津氏関係史料研究の課題―近世初期成立の覚書について― 畑山周平
原本調査から見る豊臣秀吉の冊封と陪臣への授職 須田牧子
"琉球渡海朱印状を読む―原本調査の所見から― 黒嶋敏
プロフィール

黒嶋敏(くろしま・さとる)
1972年生まれ。東京大学史料編纂所准教授。日本中世史専攻。
主な著書に『中世の権力と列島』 (高志書院、2012年)、『海の武士団 水軍と海賊のあいだ』(講談社メチエ、2013年)、『天下統一 秀吉から家康へ』(講談社現代新書、2015年)などがある。

屋良健一郎(やら・けんいちろう)
1983年生まれ。名桜大学国際学群准教授。日本中世史専攻。
主な論文に「中世後期の種子島氏と南九州海域」(『史学雑誌』第121編第11号、2012年)、「琉球人と和歌」(『東京大学日本史学研究室紀要別冊 中世政治社会論叢』2013年)、「近世琉球の日本文化受容」(清水光明編『「近世化」論と日本』勉誠出版、2015年)などがある。

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