ロンキュウニホンキンダイゴ ダイニシュウ

論究日本近代語 第2集

日本近代語研究会 編
ISBN 978-4-585-38522-6 Cコード 3081
刊行年月 2022年3月 判型・製本 A5判・上製 368 頁
キーワード 日本語,言語,近現代

定価:16,500円
(本体 15,000円) ポイント:450pt

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書籍の詳細

広義の日本近代語における歴史と構造を、文字、文法、語彙といった日本語学の観点から詳細に分析した、日本文学、日本史学、日本語教育学、表現論などの分野にも資する論文集。

 

 

目次
英文タイトル

キリシタン版『サントスの御作業』の「言葉の和らげ」の編纂背景について
―巻1・巻2間の偏りに注目して 中野遙
用例翻訳の疎密に見るキリシタン日本語文典の性格 黒川茉莉
『虎明本狂言』と『狂言六義』における行為要求表現の対照 八坂尚美
格助詞「ガ」の用法拡大の様相―17世紀から明治大正期にかけて 山田昌裕
メテとユンデの語誌―ミギノテ・ヒダリノテ・周辺語との関わりを中心に 木川あづさ
『波留麻和解』に含まれる出現時期の早い訳語 櫻井豪人
外国資料に見える日本語―『ドゥーフ・ハルマ』の「鬮入ルヽ」について 浅野敏彦『英和対訳袖珍辞書』における宋朝体の漢字の考察 三好彰

聖書翻訳におけるヘブライ語動詞連鎖の訳出―「明治元訳」を中心に 遠藤佳那子・髙橋洋成
『佳人之奇遇』の語彙 田貝和子
稿本『言海』にみられる同音異義語の扱い 小野春菜
『新式いろは節用辞典』の「漢名」 今野真二
犬養毅の読み方をめぐる『痴遊雑誌』誌上の論争について―つよし・つよき・キ・たけし・たけき・しのぶ 三浦直人
明治大正期『読売新聞』における「タ」の推移―文章の種類の違いという観点から ヤロシュ島田むつみ
近代日本語の省略型行為要求表現の調査 陳慧玲
近現代における副詞の仮名表記化 髙橋雄太
近代女性書簡文口語体化の契機と過程 茗荷円
〈付帯状況〉を表す「形容詞+まま」の史的展開 菊池そのみ
丁寧体過去形式「~ましたです」の動向―「国会会議録検索システム」を例として 神作晋一
日本語学習者と母語話者における補助動詞「てもらう/ていただく」の使用実態 木下謙朗

否定程度副詞の成立―「1ミリも~ない」を事例として 櫛橋比早子
自動詞・受身・可能・自発―自動詞的表現のパラディグマティックな体系 志波彩子
近代語と近世語の境目、近代語と現代語の境目―漢字政策を軸として 小野正弘

索引
執筆者一覧
編集後記 編集委員会
プロフィール

日本近代語研究会(にほんきんだいごけんきゅうかい)
1982年に「青年近代語研究会」として発足した(1984年1月から「近代語研究会」、2011年5月から現在の名称)、広い意味での近代語(室町時代以降の日本語)に関する研究者の集まり。年十回の研究発表会および『論究日本近代語』刊行の事業を行う。

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