シラギセイジシャカイシケンキュウ

新羅政治社会史研究

武田幸男 著
ISBN 978-4-585-32024-1 Cコード 3022
刊行年月 2022年12月 判型・製本 A5判・上製 488 頁
キーワード 文化史,交流史,東アジア

定価:13,200円
(本体 12,000円) ポイント:360pt

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書籍の詳細

七世紀後半~一〇世紀前半の統一新羅時代を中心に統一過程を含む新羅の政治・制度の諸相とその基底をなした社会の特質および展開を、文献・金石文・古文書などを精緻に読み解き高麗・李朝時代まで射程に入れて歴史的に考察。
朝鮮半島の政治史・社会史を考えるうえで基盤となる必備の一書

 

 

目次
序 言  『新羅政治社会史研究』編集協力者一同

第一章 朝鮮三国の滅亡と新羅の統一
  一 新羅の統一と発展
  二 新羅と渤海

第二章 「昌寧・真興王碑」の新研究
  一 「昌寧・真興王碑」とその問題点―はじめに―
  二 「昌寧・真興王碑」の釈文案
  三 「昌寧・真興王碑」の基本的性格
  四 「昌寧・真興王碑」の段落構成
  五 「昌寧・真興王碑」の「教事」関係記事
  六 「昌寧・真興王碑」の「執行」関係記事
  七 「昌寧・真興王碑」の史的意義―おわりに―

第三章 文献より見た伽耶
  一 伽耶と任那
  二 伽耶諸国の原態
  三 伽耶諸国と勢力群
  四 二つの〝大きなカヤ〟の動向
  五 「任那日本府」論の虚構と実像
  六 伽耶考古学への期待

第四章 伽耶~新羅期の桂城「大干」に関する研究
  一 はじめに
  二 土器銘字の釈文
  三 「大干」の解釈
  四 桂城「大干」の性格
  五 おわりに

第五章 新羅“毗曇の乱”の一視角
  一 はじめに―毗曇の乱とその問題点―
  二 毗曇の乱をめぐる階層論
  三 親唐二派の対立
  四 おわりに

第六章 新羅・興徳王代の色服・車騎・器用・屋舎制―とくに唐制との関連を中心にして―
  一 はじめに
  二 新羅服制の変遷観
  三 唐律令との関係
  四 唐・文宗の倹素令
  五 興徳王代の対唐交渉
  六 おわりに

第七章 新羅骨品制の再検討
  一 骨品制研究の展望
  二 九世紀における骨品制の特質
  三 八世紀における骨品制の構造
  四 七世紀における王統の骨転換
  五 六世紀における骨品制と衣冠制
  六 骨品制の史的性格
  七 骨品制の史的展開

第八章 新羅の村落支配―正倉院所蔵文書の追記をめぐって―
  一 はじめに
  二 村落の烟・人構成
  三 村落支配の諸形態
  四 文書の性格
  五 文書の作成年次
  六 おわりに

第九章 創塔・創寺縁起から見た新羅人の国際観
  一 はじめに
  二 皇龍寺の立塔縁起
  三 四天王寺の創寺縁起
  四 感恩寺の創寺縁起
  五 望徳寺の創寺縁起
  六 おわりに

第一〇章 朝鮮の姓氏
  一 はじめに
  二 三国以前の姓氏―朝鮮姓氏の前提―
  三 三国の姓氏―朝鮮姓氏の発生―
  四 統一新羅の姓氏―朝鮮姓氏の展開―
  五 高麗の姓氏―朝鮮姓氏の成立―
  六 おわりに

附 慶州に見る朝鮮在地社会の一〇〇〇年史
  一 高麗・李朝の一〇〇〇年史
  二 戸長先生案の伝存―『慶州戸長先生案』の分析(一)―
  三 戸長先生の伝統性―『慶州戸長先生案』の分析(二)―
  四 高麗前期の在地社会―慶州「邑司」の形成―
  五 高麗前期:郡県制の成立―慶州の支配構造―
  六 高麗後期の社会変動―郷吏「三班」制―
  七 李朝前期:郡県制の再編成―郷吏「六房」制の成立―
  八 李朝前期の京在所と留郷所―王都と郷邑の両班―
  九 留郷品官の世界―『慶州郷案』の分析―
  一〇 李朝後期:在地社会の変化―「吏・郷」の肥大化―
  一一 李朝後期:在地社会の動向―慶州『掾房上詔文先生案』・『講武堂先生案』・『安逸房考往録』―

初出一覧

索 引
プロフィール

武田幸男(たけだ・ゆきお)
1934年生まれ。東京大学名誉教授。専門は朝鮮前近代史。
著書に『学習院大学蔵 朝鮮戸籍大帳の基礎的研究』(学習院大学東洋文化研究所、1983年)、『高句麗史と東アジア』(岩波書店、1989年)、『高麗史日本伝』上・下(岩波書店、2005年)、『広開土王碑との対話』(白帝社、2007年)、『広開土王碑墨本の研究』(吉川弘文館、2009年)、『新羅中古期の史的研究』(勉誠出版、2020年)などがある。

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