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重要文化財 東福寺五百羅漢図 修理と研究

石川登志雄 編
ISBN 978-4-585-37010-9 Cコード 3071
刊行年月 2023年10月 判型・製本 B4判・上製 276 頁
キーワード 美術,文化史,仏教,宗教,中国

定価:24,200円
(本体 22,000円) ポイント:660pt

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書籍の詳細

「画聖」と称された室町期を代表する絵仏師・吉山明兆の超大作「五百羅漢図」。
大本山東福寺所蔵の47幅(45幅・附2幅)及び根津美術館所蔵の2幅についての16年の長期にわたる保存修理の成果とその下絵50幅、さらに長らく所在不明とされてきたが、近年、ロシア・エルミタージュ美術館に所蔵されていることが明らかになった第50号を大判のカラー図版により掲載。
また、調査の過程により見出された新知見、装潢修理における試行錯誤の成果を示した論考・コラム、諸種の資料も収載し、これまで全貌が未紹介であった東福寺五百羅漢図の研究に重要な材料を提供する。
日本文化史・美術史・仏教史・文化財学をはじめ諸分野に益する瞠目すべき一書!

 

 

目次
刊行にあたって 大本山東福寺 管長 原田融道

[図版編]
修理後写真/東福寺本・根津美術館本
第五〇号写真/エルミタージュ美術館本
修理工程写真/東福寺本・根津美術館本
五百羅漢図下絵写真/東福寺
第五〇号復元模写
五百羅漢図本紙表面書入れおよび「東福寺」印一覧

[各論編]
保存修理事業の概要
明兆筆五百羅漢図序論 綿田 稔
五百羅漢図軸木銘文にみる制作と修理の諸問題 石川登志雄
明兆筆五百羅漢図をめぐる諸問題 高橋真作
東福寺の再興と明兆 森 道彦
羅漢供祭文について 日種真子
五百羅漢図修理の特殊性 ―画期的な合同修理事業を振り返る― 岡 岩太郎

[コラム編]
1 修理前調査にみる現状と修理の要点 竹上幸宏
2 本紙表面からの補絹方法の模索 伊加田剛史
3 解体修理における肌裏紙の除去と永徳二年銘文の発見 小島知英
4 新肌裏紙の色調整について 佐味義之
5 五百羅漢図の復元模写 富澤千砂子

[資料編]
五百羅漢図軸木銘文集
五百羅漢図関係史料
五百羅漢図修理関係年表
五百羅漢図修理一覧

編集後記 石川登志雄
プロフィール

石川登志雄(いしかわ・としお)
1955年生まれ。京都大学文学部国史学科卒。京都府教育委員会文化財保護課技術職員、京都造形芸術大学芸術学部歴史遺産学科准教授、京都産業大学文化学部教授を経て、現在、同客員教授。主な著書に、『京都府の歴史』(共著、山川出版社、1999年)、『上賀茂のもり・やしろ・まつり』(編集、思文閣出版、2006年)、『数字でわかる仏教文化財の名称』(監修、淡交社、2013年)、『平等院鳳凰堂と浄土院―その美と信仰』(監修、2021年)、『東福寺』(執筆、2023年)など。

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