リョウリノニホンシ

料理の日本史

五味文彦 著
ISBN 978-4-585-32045-6 Cコード 0021
刊行年月 2024年9月 判型・製本 四六判・並製 248 頁
キーワード 文化史,日本史

定価:2,640円
(本体 2,400円) ポイント:72pt

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書籍の詳細
身近でありながら詳しくは知らない料理の歴史を、多数の図版とともに楽しく紹介!

日々を生きていくために欠かせない「食」。
日本の歴史の中で、料理もまた時代により様々な変遷を遂げてきた。
どのような料理があり、どのように食されていたのか。
天皇、貴族、武士、庶民などの身分、また江戸、京都、地方などの地域によって、料理はどのように違うのか?
食材にはどのようなものがあり、それらはどのように流通していたのか。
料理はどう持ち運ばれ、どのように買われたのか。
食べた人の感想はどうだったのか。縄文時代から現代に至るまで、それぞれの時期の社会との関わりに注目し、通史的に料理の変遷が学べる、画期的な一冊。

 

 

目次
はじめに

一 料理の誕生と変遷
縄文文化と食事
弥生・古墳時代の食文化
律令制下の料理
天皇の食事
貴族の食事
『新猿楽記』の記す食材と合戦での食事
大臣大饗
中央と地方の食事の風景
年中行事の饗宴と平泉の宴会から見た和食

二 料理の広がり
武士と寺の料理
様々な絵巻に描かれた食事の様子
精進料理と武士の食事
『一遍聖絵』の食事風景

三 料理の文化
料理の仕度と提言
様々な人の食事の有様
茶会と接待の料理
食材の流通と本膳料理・酒宴
料理と膳の実際
『七十一番職人歌合』の料理職人

四 料理文化の展開
本膳料理と食材の入手
石見益田氏の料理と本膳料理のその後
南蛮料理
懐石料理への道、益田の料理
精進料理と信長・秀吉の本膳料理
料理茶屋の出現と『醒睡笑』の食の世界

五 三都の料理
都の料理
江戸の料理
『料理物語』と普茶料理
江戸と大坂の経済
井原西鶴の描く長者
『人倫訓蒙図彙』の職人
商人の活動と幕府の饗応の膳
精進料理と祝宴の調理
江戸の料理店と卓袱料理
京都の料理屋、伊勢の料理
応挙の祝宴調理図と大坂の料理屋

六 料理の世界
魚市と魚屋
米屋と寿司屋
料理屋の広がり
屋台と振売り
『江戸名所図会』が描く茶店
京都の料理屋の広がり
郷土料理

七 近代の料理
文明開化と琉球料理
西洋料理
学校教育・家庭料理
ビールと洋食
中流と下層の人々の食事
郷土食
戦時下の食事
家庭料理の現状

おわりに
参考文献
プロフィール

五味文彦(ごみ・ふみひこ)
東京大学・放送大学名誉教授、足利学校庠主。専門は日本史。著書に『院政期社会の研究』(山川出版社、1984年)、『文学で読む日本の歴史』全五巻(山川出版社、2020年)、『武士論』(講談社、2021年)などがある。

書評・関連書等

★書評・紹介★
「朝雲」(2024年11月21日、8面「新刊紹介」欄)にて紹介されました。
「東京新聞」(2024年11月30日、12面読書欄)に書評が掲載されました。
 →評者:平松洋子氏(作家、エッセイスト)

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