中世日本における国際交流の最前線
中世日本においてアジアへの窓口であり、アジアにおける日本への窓口でもあった博多。
アジアの海商が来航する博多での貿易活動は、民間取引や国家外交など、多様で広範な国際交流のなかで展開されていた。
また、博多で展開する宗教勢力は、こうした国際交流と密接不可分の状況で展開し、その影響はネットワークを通じて広く列島の各所にも及んでいた。
中世の博多をもっとも特徴付ける要素である「貿易」と「宗教」という視角から俯瞰的に考察し、中世日本最大の国際貿易港であり、東アジア海域有数の港湾都市であった博多の実像に迫る。
国際交流史、都市史、流通史、宗教史を架橋する新知見を提示する画期的な一書。