カートは空です。
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東アジア社会に通奏低音のごとく深く根ざした「孝」の思想。この思想は如何に描かれ、語られ、変容し、伝播していったのか。テクスト•イメージ•音声•身振り•儀礼などの諸現象と時代のコンテクストが相互に響き合うことで表象される「孝」にまつわる空間の生成と構造を立体的に捉え、淵源たる中国漢代から出版文化の隆盛をみた日本近世に至る展開を精緻かつダイナミックに描き出す。
宇野瑞木(うの・みずき)1979年千葉県生まれ。2001年学習院大学文学部日本語日本文学科卒業。2003年学習院大学大学院人文科学研究科日本語日本文学専攻修了。2010年東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻(表象文化論)単位取得退学。2013年博士(学術)の学位取得。現在、専修大学文学部非常勤講師。主要論文に、「郭巨説話の母子像―二十四孝と十種恩徳」(『中国―社会と文化』22号)(2007年6月)、「日本中世における祖先供養の場と孝子説話」(『説話文学研究』42号)(2007年7月)、「蓑笠姿の孟宗―五山僧による二十四孝受容とその絵画化をめぐって」(『東方学』122輯)(2011年7月)など。