ニンジャノタンジョウ

忍者の誕生

吉丸雄哉・山田雄司 編
ISBN 978-4-585-22151-7 Cコード 1020
刊行年月 2017年4月 判型・製本 A5判・並製 340 頁
キーワード 文化史,アジア,日本史

定価:3,960円
(本体 3,600円) ポイント:108pt

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書籍の詳細
忍者とは何か?

「忍者」をモデルにした小説・マンガなどは多くあるが、実際の忍者たちはどのようなものだったのか。忍術書などから忍者の戦術・精神性を探り、日中における忍者(的な存在)にも言及する。
また、現代における「忍者像」はどのようにして形成され、中国・韓国などでどう受容されているのか。
忍術書・忍具、アジア圏の忍者の小説・マンガなども紹介するとともに、現代でも衰えない人気を誇る「忍者」を解明する。

 

 

目次
カラー口絵

忍者とは何か 吉丸雄哉

第一部 「忍び」の成立と交流の歴史
日本における兵法の変容と忍術の成立 山田雄司
『孫子』と『万川集海』とを比較して 片倉望
江戸時代の忍者と武士―『万川集海』巻第二・三に見る忍者の自己規定 遠山敦
壬辰戦争文献群における忍者―「伊賀の忍び」から石川五右衛門へ 金時徳
忍者の精神と日本の心 川上仁一
[コラム]大正時代の忍術研究 山田雄司
[コラム]前近代中国の軍事技術と忍者の忍器 髙村武幸
[コラム]日中における漢字の意味の比較―「忍」を中心に 趙剛
[コラム]藤田西湖の忍術研究 川上仁一
[トークセッション]
海峡をこえる忍者―日韓をつなぐ 荒山徹×金時徳×吉丸雄哉

第二部 「忍者」像の形成と現代文化
猿飛佐助と忍者像の変容 吉丸雄哉
くのいちとは何か 吉丸雄哉
大衆文学と忍者―貴司山治「忍術武勇伝」 尾西康充
忍者と動物―『NARUTO』と〈日本らしさ〉 佐藤至子
司馬遼太郎の忍法小説―『梟の城』を中心に 関立丹
反「日本文化論」としての忍者物―村山知義『忍びの者 序の巻』論 王志松
中国における忍者漫画アニメの受容とその影響―『NARUTO―ナルト』を中心に 唐永亮
韓国版忍者の誕生―「一枝梅」話を中心に 金俊倍
[コラム]『義盛百首』の裏に和歌の歴史あり!? 本廣陽子
[コラム]望月千代女伝の虚妄 吉丸雄哉
[コラム]明鏡止水―『機動武闘伝Gガンダム』からみた忍者倫理思想 周雲
[コラム]「武侠」文化と「忍者」文化 劉淑霞

おわりに
執筆者一覧
索引
プロフィール

吉丸雄哉(よしまる・かつや)
三重大学人文学部准教授。専門は日本近世文学。
主な著書に『武器で読む八犬伝』(新典社、2008年)、『式亭三馬とその周辺』(新典社、2011年)、編著に『忍者文芸研究読本』(笠間書院、2014年)などがある。

山田雄司(やまだ・ゆうじ)
三重大学人文学部教授。専門は日本中世史。
主な著書、論文に『怨霊・怪異・伊勢神宮』(思文閣出版、2014年)、『怨霊とは何か―菅原道真・平将門・崇徳院』(中央公論新社、2014年)、『忍者の歴史』(KADOKAWA、2016年)などがある。

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