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印章や花押、碑文や国王起請文、さまざまな史料が持っている歴史情報に着目し、琉球史料学が持つ魅力と可能性を提示する。「古琉球」「近世琉球」「周辺(中国・日本)」の3つの視点から、関連史料を分析。琉球の政治、社会、文化の様相を浮かび上がらせる。
黒嶋敏(くろしま・さとる)1972年生まれ。東京大学史料編纂所准教授。日本中世史専攻。主な著書に『中世の権力と列島』 (高志書院、2012年)、『海の武士団 水軍と海賊のあいだ』(講談社メチエ、2013年)、『天下統一 秀吉から家康へ』(講談社現代新書、2015年)などがある。屋良健一郎(やら・けんいちろう)1983年生まれ。名桜大学国際学群准教授。日本中世史専攻。主な論文に「中世後期の種子島氏と南九州海域」(『史学雑誌』第121編第11号、2012年)、「琉球人と和歌」(『東京大学日本史学研究室紀要別冊 中世政治社会論叢』2013年)、「近世琉球の日本文化受容」(清水光明編『「近世化」論と日本』勉誠出版、2015年)などがある。