レキシノナカノネゴロデラ

歴史のなかの根来寺

教学継承と聖俗連環の場
山岸常人 編
ISBN 978-4-585-21042-9 Cコード 3015
刊行年月 2017年9月 判型・製本 A5判・上製 260 頁
キーワード 仏教,古典,日本史,鎌倉,中世

定価:4,180円
(本体 3,800円) ポイント:114pt

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書籍の詳細
中世後期に絶大な勢力を誇った真言寺院の展開を探る

真言宗中興の祖・覚鑁(かくばん)の遺志を継ぎ、稀代の学僧である頼瑜(らいゆ)により、根来の地にて展開した新義真言宗の総本山、根来寺。
密教における教相の修学拠点として、また事相相承の法流拠点として、数多くの修学僧が往来し、各地に所在する史資料がその法流の伝播と影響を今に伝えている。
中世という変革の時代にあって、聖俗様々な要素の変容と葛藤の中で、真言寺院はいかなる営みを為し、展開していったのか。
寺院史・政治史における最新の研究成果、また、根来寺遺構調査および文化財調査の新知見より、その実像を明らかにする。

 

 

目次
カラー口絵

序 山岸常人

一 中世後期における高野山大伝法院の再構築―末寺根来寺への仏宝移転相承とその観念― 中川委紀子
二 大伝法院座主職と高野紛争―理想主義の挫折― 平雅行
三 中世根来寺の教学とその聖教 永村眞
四 発掘調査から見た根来寺の興亡―大塔周辺の発掘調査を中心に― 村田弘
五 中世根来寺権力の実像―「一揆」「惣国」「都市」再考― 廣田浩治
六 中世真言寺院の教学とその歴史的変遷―根来寺の位置づけを考えるために―
上島 享
七 大塔上層に安置される金剛界三十七尊像、賢劫十六尊牌等 伊東史朗

あとがき
執筆者一覧
プロフィール

山岸常人(やまぎし・つねと)
京都大学教授。専門は日本建築史。工学博士(東京大学)。
著書に『中世寺院社会と仏堂』(塙書房、1990年)、『中世寺院の僧団・法会・文書』(東京大学出版会、2004年)、『塔と仏堂の旅 寺院建築から歴史を読む』(朝日選書772、朝日新聞社、2005年)などがある。

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