カートは空です。
商品1/12
荘園は、日本中世において国家体制・軍事制度・地域秩序・身分制度・社会経済などのあらゆる仕組みを支えた基盤的なシステムであった。荘園の歴史的意義を検証することは、すなわち、そこに生きた人びとの営みの根幹から末端までを捉えようとする営みである。日本列島各地の重要かつ特色ある14の荘園を取り上げ、徹底的な現地調査の知見と文献史料・絵画史料の博捜により歴史的景観およびその実態を解明。当地を歩くための現地ガイドを付した荘園研究の醍醐味、面白さを伝える決定版。
海老澤衷(えびさわ・ただし)1948年生まれ。早稲田大学文学学術院教授。専門は日本古代中世荘園史研究、アジア水稲文化研究。著書に『荘園公領制と中世村落』(校倉書房、2000年)、「荘園から城下町へ―継承されるハザードへの対応と流通文化―」(海老澤衷編『中世荘園村落の環境歴史学―東大寺領美濃国大井荘の研究―』吉川弘文館、2018年)、論文に「和名抄郷の持続性と自然頭首工」(大山喬平・三枝暁子編『古代・中世の地域社会―「ムラの戸籍簿」の可能性―』思文閣出版、2018年)などがある。
★広告情報「朝日新聞」(2019年2月23日)にサンヤツ広告を掲載しました。