カートは空です。
商品1/12
和歌の史的蓄積を自らの歌学の中に位置づけ、後の和歌と勅撰集のあり方を方向づけた俊成や定家。彼らの和歌観を直接・間接に選択・継承し、それぞれの和歌のあり方を模索していった為家や京極派。王朝和歌から連なる中世和歌の史的変遷を丁寧に紐解き、個々の特質と連続性を多面的に明らかにする待望の一書。
中川博夫(なかがわ・ひろお)1956年生まれ。鶴見大学文学部教授。専門は和歌文学。主な論文に「鎌倉期関東歌壇の和歌―中世和歌表現史試論」(『中世文学』59、2014年)、「中世和歌表現史試論」(『国語と国文学』2016年)、「実朝を読み直す―藤原定家所伝本『金槐和歌集』抄」(渡部泰明編『源実朝―虚実を越えて』勉誠出版、2019年)などがある。
★書評・紹介★「日本歴史」第885号・2022年2月号(2022年2月1日発行)に書評が掲載されました。 →評者:兼築信行氏(早稲田大学文学学術院教授)