カートは空です。
商品1/12
人びとの祈りのかたちを表す法会や儀礼は、ことば・ほとけ・図像が統合的に機能する空間のうちに執行されてきた。 唱導や文芸のことば、仏像彫刻やそれを荘厳する寺院空間、図像や絵画、さらには宗教空間で執り行われる法会・儀礼の次第や所作、それらを支える教理・教学―諸種の要素の響き合いにより営まれた法会・儀礼の実際を、寺院に伝持されてきたアーカイヴを紐解くことで明らかにする。 領域横断的・複合的な議論と方法論を示す四部二十三編の論考が奏でる法会・儀礼学の新機軸。
近本謙介(ちかもと・けんすけ) 1964年生まれ。名古屋大学人文学研究科教授。専門は中世宗教文芸。 著書に『春日権現験記絵注解』(神戸説話研究会編、和泉書院、2005年・2014年改訂重版)、『天野山金剛寺善本叢刊』第一期・第二巻「因縁・教化」(共編著、勉誠出版、2017年)、『玄奘三蔵―新たなる玄奘像をもとめて』(共編著、勉誠出版、2021年)、『宗教遺産テクスト学の創成』(編著、勉誠出版、2022年)などがある。
★書評・紹介★「説話文學研究」第58号(2023年9月30日)にて紹介されました。 →紹介者:小島裕子氏(鶴見大学仏教文化研究所)