私たちにとって当たり前の営為、「食」。
それは、食材の生産・運搬・調理・食べること・消化・排泄といった複雑で繊細な営みの連鎖によって構成されている。この連鎖をなかなか知覚できない現代社会では、人びとは「食」に対する関心もリスペクトも失ってしまうのではないか―。
本書は、根源的な営みを、食べものの動きに沿って、「食べるもの」「食べものが口に入るまで」「人体内でおきていること」「しまいかた(排泄や身体の扱いかた)」の4部構成で解説。食文化を広範囲から見つめ直す画期的な一冊。
【本書の特色】
・さまざまな食べものに関する文化を紹介。
・生産から排泄にいたるあらゆる事項を、分解・再構築し、考察。
・縦割りで研究されてきた「食文化」の様々項目を、横断的に俯瞰する画期的な試み。