チュウゴクコテンギキョクエンゲキロン

中国古典戯曲演劇論

岡晴夫 著
ISBN 978-4-585-37015-4 Cコード 3074
刊行年月 2024年5月 判型・製本 A5判・上製 504 頁
キーワード 古典,中国

定価:16,500円
(本体 15,000円) ポイント:450pt

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書籍の詳細
「遊びの文芸」の魅力とその本質にせまった独自の文学論

構成やしぐさ、舞台の演出効果に焦点を当てた中国元曲論、通俗の面白さは何かを追究した劇作家・李漁論、豊富な歴史や知識と観劇体験に裏打ちされた京劇論の三部構成による珠玉の論文集。
独特の軽妙洒脱な文体で綴り、文学・文芸の本質を考察し続けた中国文学研究者の軌跡。

 

 

目次
はじめに

第一部 元曲
元雑劇做工考
関漢卿の戯曲―その作劇法について
元曲構成に関する一考察―劇中の告知者について
元曲における〝コミック・リリーフ〟について
元曲・明曲における〈夢〉
元雑劇における空間形成

第二部 明末清初の戯作者・李漁
劇作家としての李笠翁
李漁の戯曲とその評価
遊びの文芸―その理解のむずかしさ
李漁評価に関する考察
李笠翁の戯曲と歌舞伎
『閒情偶寄』考(一)
『閒情偶寄』考(二)
『閒情偶寄』考(三)
李笠翁と日本の戯作者

第三部 京劇―演劇世界における京劇
中国戯曲演劇史上における崑劇
「徽班」と京劇
演劇世界における京劇
京劇と「文化大革命」
最近みた中国の〝旧劇〟―京劇の訪日公演・その他

岡晴夫 略年譜・著作目録
解 説  金文京
後 記     
索 引
プロフィール

岡晴夫(おか・はるお)
1939年、中国山東省済南市生まれ。慶應義塾大学文学部卒。専攻は中国文学。慶應義塾大学文学部教授を経て、同大学名誉教授。東京大学教養学部、早稲田大学大学院、大正大学大学院等で講義を担当。慶應義塾大学言語文化研究所副所長、慶應義塾大学藝文学会委員長、全国漢文教育学会評議員、日本学術振興会委員、三田文学会常任理事、NHKインターナショナル理事(非常勤)等を歴任。2022年逝去。
主な著書に『元曲』(盛光社、1967年)、『中国文学概論』(共著、高文堂、1986年)、『中国歴史紀行第四巻(宋・元)』(編著、学習研究社、1996年)等がある。

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