智慧の海叢書1
シカクカクメイウキヨエ

視覚革命 浮世絵

諏訪春雄 著
ISBN 978-4-585-07101-3 Cコード
刊行年月 2003年6月 判型・製本 B6判・並製 134 頁
キーワード

定価:858円
(本体 780円) ポイント:24pt

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書籍の詳細

大衆映像文化のルーツ浮世絵、その秘めたパワーの謎をあかす…
江戸文化論の第一人者がその誕生から説き起こす、現代人のための浮世絵学!

 

 

目次
浮世絵は美術における江戸文芸である
 浮世絵は流派を超える
 ジャンルの統合と伝統の再生
 木版印刷と師弟継承

浮世絵の範囲
 初期風俗画派
 菱川師宣派

『伊勢物語』のうき世
 憂世から浮世へという定説
 うき世のもう一つの意味

自然体で生きる『荘子』の浮生
 浮世という語は中国で生まれた
 道真の詩にあらわれた浮生

浮世絵の意味を決定する菱川師宣の画業
 自然体で生きる近世の浮世観
 菱川師宣の画業が示す浮世絵の範囲

近世初期風俗画と浮世絵
 両派の対立をめぐる五つの問題点
 画題と様式の共通性
 大景描写からクローズアップへ
 岩佐又兵衛論争

町絵師とよばれた人たち―絵師たちのつながり―
 庶民派絵師―町絵師
 伝統派の風俗画
 浮世肯定のエネルギー
 人間へ収斂する視線

近世絵画の母胎奈良絵
 近世に最盛期をむかえた奈良絵
 反町茂雄氏の奈良絵論
 肉筆から版画への連続

錦絵の成立
 明和二年の暦の会
 多色摺り版画の技法は日本人の工夫したものか
 鈴木春信の役割

見立てとはなにか
 術語としての見立て
 見立ても大小伝統の利用と再生である
 見立ての機能四つ

情報革命を担った浮世絵
 江戸時代の情報革命
 日本人の視覚革命

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