河口慧海の生涯を丹念にたどり、その業績と後世に及ぼした影響を明らかにする
日本とネパール、120年の文化交流史。
河口慧海をはじめ、インド・ネパールに旅した人々の足跡を辿る旅と研究の軌跡。
「日本ネパール協会が調査してつくった戦前ネパールを訪問した人のリストには、河口慧海を初めとして、大谷仏跡調査隊、高楠順次郎らの仏跡巡礼者、野生司香雪画伯・井出鉄蔵大佐、建築家天沼俊一ら人数にしてせいぜい一二人しかあがっていない。しかしインドを旅した人びとの古い記録を調べて、ずいぶん多くの人びとがネパール領内に入り、この仏跡に詣でていたことがわかった。加えて日本を訪れたネパール人を含めて、日本とネパールの交流にたずさわった人びとの足跡をたどりたい。」(本文より)