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唐物とよばれる舶載品が、奈良から平安、そして中世や近世まで、どのように受容され日本文化史に息づいているか。美術品や歴史資料のみならず、文学資料も用いて明らかにする。
河添房江(かわぞえ・ふさえ)1953年生まれ。東京学芸大学教育学部教授。『源氏物語』を中心に平安文学を専攻。特に唐物を媒介に、古典文学と東アジアの関係を研究している。著書に『源氏物語表現史』(翰林書房 1998年)、『性と文化の源氏物語』(筑摩書房 1998年)、『源氏物語時空論』(東京大学出版会 2005年)、『源氏物語と東アジア世界』(NHKブックス 2007年)などがある。皆川雅樹(みながわ・まさき)1978年生まれ。専修大学附属高等学校教諭。専門は日本古代史。現在は、古代東アジアにおけるモノの交流史と政治・文化史との連関を中心に研究している。論文に「平安期の「唐物」研究と「東アジア」」(『歴史評論』680 2006年)、「モノから見た遣唐使以後の「東アジア」の交流と「日本」」(『東アジア世界史研究センター年報』5 2011年)、「日本古代の対外交易と「東部ユーラシア」」(『歴史学研究』885 2011年)などがある。