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発足当初から国家要人の死に積極的に関与していった明治新政府。権力は「功臣」の死にどのような意味を付与し、いかに装飾・創造していったのか。個人の死が「公」の儀式へと変わっていく様相を体系的に検証し、近代国家形成の装置として導入された「国葬」の歴史的展開を明らかにする。
宮間純一(みやま・じゅんいち)1982年千葉県生。2012年中央大学大学院博士後期課程修了。博士(史学)。千葉県文書館嘱託職員を経て、現在、宮内庁書陵部研究員および中央大学兼任講師、立正大学非常勤講師。主な著書に「戊辰内乱と吉田家本所―神威隊を中心に―」(『日本歴史』735、2009年)、「大久保利通の葬儀に関する基礎的考察―国葬成立の前史として―」(『風俗史学』41、2010年)など。
★書評・紹介★「朝日新聞」(2022年9月17日)に書評が掲載されました。 →評者:山田慎也氏(国立歴史民俗博物館副館長・教授)