カートは空です。
商品1/5
ひらがな・カタカナ・漢字・ローマ字等、世界的にも珍しい多文字種環境を有する日本語。古来、日本人にとって「文字」は、意思疎通のための情報ツールであると同時に、彼我の文化に架橋するための媒体であった。古代から現代までを視野に「書く」「読む」「学ぶ」「残す」という文字の諸機能に着目し、日本語における「文字論」の豊穣な世界を示す初めての一冊。
加藤重広(かとう・しげひろ)1964年生まれ。北海道大学文学研究院教授(言語科学研究室)。専門は日本語学・言語学。著書に『日本語修飾構造の語用論的研究』(ひつじ書房、2003年)、『日本語統語特性論』(北海道大学出版会、2013年)、『言語学講義』(筑摩書房、2019年)などがある。岡墻裕剛(おかがき・ひろたか)1980年生まれ。神戸女子大学文学部日本語日本文学科准教授。専門は日本語学(表記・漢字)。著書に『B.H.チェンバレン『文字のしるべ』影印・研究』(編著、勉誠出版、2008年)、論文に「近代日本における基本漢字集合の系譜―『文字のしるべ』・Chinese Characters・「三千字字引」を中心に」(加藤重広・佐藤知己編著『情報科学と言語研究』現代図書、2016年)、「神戸市須磨区における方言漢字「磨」の研究」(神戸女子大学編『神戸女子大学文学部紀要』51、2018年)などがある。