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「見える」/「見えない」を論じること、それらを描き出すこと―。宗教や思想、芸術などの人間の営みは、このことが大変重要かつ普遍的なテーマであることを示している。東アジアの文物や芸術を解釈する上での共通の基盤の形成をめざすために、「見えるもの/見えないもの」にまつわる理論や事象について、従来の分野の枠組をこえて国際的にかつ学際的に探求。宗教・思想をはじめ、考古遺物から彫刻絵画、建築庭園、芸能音楽などにまで及ぶ様々な論点を、最先端の研究者24名の視角により提示する画期的論集。
外村 中(そとむら・あたる)ヴュルツブルク大学漢学系上級講師。専門は古代東洋芸術文化史。論文に「正倉院琵琶源流攷」(『人文学報』103、2013年)、「シャカの入滅年について:シャカムニとアショーカ王とカニシュカ王に関する歴史情報の相関分析」(『東方学報』95、2020年)、「道家(老荘)が説く「見える」ものや「見えない」もの:「一なる」ものこそ「道」である」(『仏教と道家系の「見える」ものや「見えない」もの』2021年)などがある。稲本泰生(いなもと・やすお)1966年生まれ。京都大学人文科学研究所教授。専門は仏教美術史、東洋美術史。著書に『平城遷都1300年記念 大遣唐使展』(展覧会図録、共編著、奈良国立博物館、2010年)、『釈迦信仰と美術 作品解釈の新視点』(編著、思文閣出版、2023年)、論文に「ボードガヤー出土の漢文石刻資料と訪天僧の奉献品」(『東方学報』94、2019年)などがある。