カートは空です。
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『青鞜』創刊号の「元始、女性は実に太陽であつた。真正の人であつた。」という言葉は、誇りかで高らかな宣言であると同時に、「今、女性は月である。 他に依つて生き、他の光によつて輝く、病人のやうな蒼白い顔の月である。」という、女性が置かれた現実と哀しみから発せられた嘆きの言葉でもあった。 それが典型的なかたちで現れる場である結婚について、東アジア(日本、韓国、中国、台湾)の女性の結婚を語る文学、背景にある歴史と思想・宗教、そして現在から展望する。
仁平道明(にへい・みちあき)1946年生まれ。和洋女子大学教授・東北大学名誉教授。専門は上代文学・平安文学・近代文学およびその比較文学的研究。著書に『和漢比較文学論考』(武蔵野書院、2000年)、『物語論考』(同、2009年)などがある。東北大学創立百周年記念国際シンポジウム「女性百年―教育・結婚・職業」(2007年)を企画、刊行委員長として同題の論集を刊行(「女性百年」刊行委員会編、2009年、東北大学出版会)。