センゴクブショウイツワシュウ オンデマンドバン

戦国武将逸話集(オンデマンド版)

訳注『常山紀談』巻一~七
湯浅常山 原著/大津雄一・田口寛 訳注
ISBN 978-4-585-95441-5 Cコード 0021
刊行年月 2018年6月 判型・製本 四六判・並製 288 頁
キーワード 戦国時代

定価:2,970円
(本体 2,700円) ポイント:81pt

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書籍の詳細
命を賭して戦った武士たちの真に迫る言葉の数々

名だたる武将の逸話約700を収録した『常山紀談』を読みやすい現代語にし、注を付した。小説や映画、大河ドラマで描かれ、よく知られた戦国ドラマやエピソード満載。

妻のへそくりの助けで名馬を買い、信長に認められて出世した山内一豊。機転をきかせて豊臣秀吉の罰を逃れた紹巴。時には親類縁者よりも部下が大事と語り、
兵士たちを感動させた荒木安芸守。若い女性からもらった山吹の意味がわからなかったことがきっかけで和歌に目覚めた太田道灌…。
戦国時代、名だたる武将の多彩な逸話を収載。
各話のはじめには逸話の「あらすじ」や「歴史的背景」など概要を説明。日本史に親しみ、強くなる格好の1冊。

*『戦国武将逸話集』(ISBN: 978-4-585-05441-2)(2010年2月刊行)のオンデマンド版となります。

 

 

目次
『常山紀談』の魅力 大津雄一

◎『常山紀談』巻一
1 長尾景虎、越後を治める 
2 輝虎、平曲を聴いて泣く 佐野天徳寺も平曲を聴いて泣く
3 松平家臣達の奮闘、三河井田野合戦 
4 近江音羽城の蒲生智閑、城攻めの敵に勝つ
5 荒木安芸守と兵士達の主従の縁 
6 武田晴信の出陣、残された原加賀守たち
7 筧平三郎重忠、敵を暗殺し生還する
8 佐伯惟常の戦闘訓練、杉谷兄弟の一番乗り
9 北条早雲、盲人を領外に追放
10 厳島合戦 
11 毛利元就、船を借りる
12 大関夕安、敵を追わず
13 太田道灌、和歌を学び、戦場で活かす
14 太田道灌、猿を平伏させる 
15 木全知矩、毛利元就と籠城戦中の連歌
16 輝虎、武蔵私市の城を落とす 
17 輝虎、太田三楽の離反を封じる 

◎『常山紀談』巻二
18 徳川家康、若い時分から軍略の才能を発揮する 
19 大久保新八郎忠俊の逸話 
20 桶狭間の戦い 
21 織田信長の上京 
22 徳川家康、桶狭間終戦後の撤退 
23 武田信玄、謀略によって反逆の忍びの者を討つ
24 武田信玄、鹿島伝右衛門を招く 
25 宇喜多直家、岡郷介に最所元常を討たせ、城を取る
26 三村一族の武勇 
27 上杉謙信、小田原を攻めて鎌倉に入り、京都に上る
28 新発田治長の知略と武勇 
29 川中島の戦い 
30 上杉謙信、武装せず、青竹で指揮する
31 上杉謙信の策略を武田信玄が恐れる 
32 蜂屋半之丞、徳川家康から逃げる 
33 徳川家康に渡辺源五左衛門が槍で立ち向かう 
34 上杉謙信、返り感状を贈る 

◎『常山紀談』巻三
35 中島元行の伏兵戦法 
36 石川数正の名誉 
37 徳川家康、家臣本多信俊を救う 
38 足利義輝の最期 
39 三好一族の隆盛と滅亡 
40 浦宗勝の勇名 
41 中村新兵衛と永原安芸守との槍勝負 
42 武田信玄、北条綱成の名誉を弁護する
43 柴田勝家、瓶を割って決戦に出る 
44 柴田勝家が織田信長の任命を断る 
45 三好家の料理上手が織田信長に料理を出す 
46 徳川家康、堀川の一揆に狙われる 
47 徳川家康・織田信長の初対面の場に植村家政が参上する 
48 織田信長が北畠家を攻め、伊勢を侵略する 
49 大久保忠隣の若年時の活躍 
50 槍使い高木清秀と弓矢使い村越与三右衛門の連係 
51 太田下野、よく人を見きわめる 
52 上杉謙信と小四半の旗指物 
53 浅井長政、斎藤竜興と合戦する
54 丸毛長住父子の偽装作戦 
55 馬場美濃守氏房、今川家の館を焼く 
56 大友義鎮、龍造寺隆信の企てを破る 
57 徳川家康、織田信長から源為朝の鏃をもらう 
58 槍使い達の論功行賞 
59 榊原康政、二陣をつとめる 
60 三井角右衛門の戦功を詮議する 
61 金松弥五左衛門の偵察 
62 織田信長、味方の油断を戒める 
63 上野国箕輪城の長野業正 
64 三方原の戦いで徳川家康軍が敗退する 
65 武田信玄、織田信長の策にかからず 
66 三方原の戦い直後の徳川家康 

◎『常山紀談』巻四
67 山崎長門守と詫美越前守の討死 
68 中川重秀、和田惟政を討ち取る 
69 梶川弥三郎、槙島の戦いで先陣を遂げる 
70 山内一豊、馬を買う 
71 奥平貞能父子、徳川家康に帰参する  
72 大久保忠世、殿として功名を立てる  
73 渡辺守綱を槍半蔵と称す  
74 上杉謙信、単騎佐野城へ入る   
75 大河内政房、節義を貫く 
76 鳥居強右衛門、忠節を尽す  
77 酒井忠次、鳶巣城を乗っ取る  
78 織田信長、長篠合戦で柵を設けて武田勝頼を破る  
79 内藤四郎左衛門正成、織田信長が徳川家に直接下知することを拒む  
80 多田久蔵、生け捕りの恥を嫌い、助命を拒否して死ぬ  
81 佐久間信盛、偽って武田勝頼に降参する  
82 内藤・桜井、二俣の城攻めで手柄を立てる  
83 芦田信蕃、二俣の城を退く  
84 織田信長、秋山伯耆を処刑する  
85 松平忠次、諏訪原の城を守ることを願う  
86 山内治大夫・進士清三郎、武功を譲り合う  
87 能登の長氏、上杉方と戦う  
88 上杉謙信、月を賞して漢詩を読む  
89 織田信長、松永弾正を辱める  
90 山口六郎四郎・奥田三河守、高屋城を落ちる  
91 長坂釣閑・跡部大炊介、武田家滅亡の原因となる  
92 徳川家康、武田勝頼と大井川で対陣する  
93 高天神城の栗田刑部、落城に際し家康に幸若舞を所望する  
94 岡田竹右衛門、川の増水を予想して兵を撤収させる  
95 朝日千介、西郷伊予を討つ  
96 菅沼定盈の剛毅とその家臣の討死  
97 松平信康の自害  
98 池田恒興、摂州花隈の城を落とす  
99 高遠城が落ち、仁科信盛が討死する  

◎『常山紀談』巻五
100 武田勝頼の首  
101 秀吉、勝頼の滅亡を惜しむ  
102 武田信玄の館の跡を、織田信長と徳川家康が見る  
103 武田勝頼の最期  
104 禅僧広厳院、武田勝頼らの屍を葬る  
105 織田信忠、恵林寺を焼く  
106 徳川家康、依田信蕃を助ける  
107 武田信綱、斬り殺される  
108 山口小弁・佐々清蔵の功名  
109 則武三大夫、小山田信茂を討つ  
110 鳥居元忠、馬場美濃の娘を助ける  
111 辻盛昌、徳川家に仕える  
112 明智光秀、信長を討つ  
113 羽柴秀吉、備中で明智光秀の書状を奪い取る  
114 羽柴秀吉、西国の米を買う  
115 明智光秀の教養  
116 森蘭丸、明智光秀の謀叛を察する  
117 明智光秀謀叛の理由  
118 羽柴秀吉、浮田をだまして上洛する  
119 黒田孝隆の思慮深さ  
120 筒井順慶、羽柴秀吉に味方する  
121 明智秀俊、琵琶湖を馬で渡して坂本城へ入り自害する  
122 徳川家康、和泉国堺から三河へ帰る  
123 黒田官兵衛孝隆とその父宗円の知略と忠義  
124 黒田の臣、井口兄弟の武勇  
125 吉田正利、首供養をする 
126 生田木屋之介の武功  
127 備前国福岡合戦で、福井小次郎が討死する  
128 再度の福岡合戦で薬師寺・額田・片岡の三人が討死する  

◎『常山紀談』巻六
129 堀秀政、宝寺の山の上に陣を敷き勝利する  
130 森寺政右衛門、武名をあげる  
131 則武三大夫の功名  
132 滝川一益、厩橋から退く  
133 明智光秀、愛宕山で連歌をする  
134 幸田彦右衛門とその母の忠義  
135 賤ヶ岳合戦における羽柴秀吉の知略  
136 堀七郎兵衛、敵の動きを見切る  
137 賤ヶ岳の七本槍  
138 石川兵助、討死する  
139 佐久間盛政、生け捕られ処刑される  
140 尼子十勇士 
141 織田信雄、重臣を誅殺する 
142 平松金次郎の最期  
143 水野勝成の武勇と人となり  
144 本多忠勝、豊臣秀吉から佐藤忠信の兜を与えられる 
145 榊原康政、羽柴秀吉批難の札を立てる  
146 初鹿伝右衛門、徳川家康に仕える  
147 羽柴秀吉、徳川家康へ書状を送る  
148 徳川家康、蟹江城へ出陣する 
149 徳川家康、蟹江城を落とす  
150 九鬼嘉隆、蟹江の港から脱出する  
151 中村一氏、紀州の一揆を破る  
152 竹中重治の人柄  
153 沢喜蔵、一番槍の功を稲葉治左衛門に譲る 
154 羽柴勝雅、閉じ込めた敵を逃がす 

◎『常山紀談』巻七
155 能登末森城の合戦  
156 前田利家、鳥越城を攻める  
157 本多重次、徳川家康を強く諫める  
158 豊臣秀吉、徳川家康に和平を願う   
159 徳川家康、聚楽第で秀吉と対面する  
160 本多正信、遠謀を献策する 
161 徳川家康、伊豆で北条父子と対面する  
162 織田信長、平手政秀の死を惜しむ小瀬甫庵『信長記』『太閤記』を著す  
163 上杉謙信、武田信玄の死を知る  
164 『甲陽軍鑑』には、虚妄が多い
プロフィール

大津雄一(おおつ・ゆういち)
1954年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。
現在、早稲田大学教育・総合科学学術院教授。博士(文学)。日本中世文学専攻。軍記全般を対象とする。
主要著書に、『軍記と王権のイデオロギー』(翰林書房、2005年)、『北条五代記』(共著、勉誠出版、1998年)、新編日本古典文学全集『曾我物語』(共著、小学館、2002年)、『平家物語大事典』(共編、東京書籍、2010年)、『『平家物語』の再誕―創られた国民叙事詩』(NHK出版、2013年)などがある。

田口寛(たぐち・ひろし)
1977年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。
現在、梅光学院大学文学部人文学科准教授。日本中世文学専攻。特に、室町・戦国時代の軍記を中心に研究。
論文に、「肥前島原松平文庫蔵『軍談要集』について―解題と翻刻―」(『日本文学研究』52、2017年)、「新田岩松家旧蔵の異本『鎌倉大草紙』と上杉禅秀の乱―「東国」の軍記・軍記物語―」(『悠久』151、2017年)などがある。

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