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豊臣政権末期、日本布教の独占とその布教の在り方をめぐって論争を繰り広げたイエズス会(ポルトガル)とフランシスコ会(スペイン)。その対立の根本的な要因とは何か。布教方法、経済・軍事活動等に関する教皇文書を含む国内外の一次史料を読み解き、この論争が日本にもたらした影響を明らかにする。
高橋裕史(たかはし・ひろふみ)北海道生まれ。中央大学大学院人文科学研究科日本史学専攻博士後期課程単位修得。帝京大学外国語学部教授。研究領域は、16~17世紀のイエズス会の世俗活動、兵器産業武器移転の歴史。近年ではラテン語の普及にも力を入れている。主な著書に『イエズス会の世界戦略』(講談社メチエ、2006年)、『武器・十字架と戦国日本』(洋泉社、2012年)、訳書にはヴァリニャーノ『東インド巡察記』(平凡社、2005年)などがある。