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女性労働の日本史

古代から現代まで
総合女性史学会・辻浩和・長島淳子・石月静恵 編
ISBN 978-4-585-22235-4 Cコード 1021
刊行年月 2019年3月 判型・製本 A5判・並製 336 頁
キーワード ジェンダー,現代社会,日本史,古代,近現代,近世,中世

定価:4,180円
(本体 3,800円) ポイント:114pt

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書籍の詳細
歴史を担ってきた女性たち

早乙女、女官、遊女、女医、女髪結、女工、主婦・・・。
様々な女性労働の変遷をたどり、婚姻や家族形態、国家や社会規範とのかかわり、性別分業や地位・待遇面の実態を明らかにする。
変化の時代をしなやかに、たくましく生き抜いた女性たちの姿を多数の史・資料、絵画から描き出す。

 

 

目次
はじめに 辻浩和・長島淳子・石月静恵

第一部 時代的変遷
◆古代
古代の女性労働―「刀自」の農業経営と男女の田植えを中心に― 義江明子
◆中世
中世の女性労働と「家」 後藤みち子
◆近世
近世女性労働の特質と歴史的位置―農村・漁村(「海付き村」)を例に― 長島淳子
◆近現代
女性たちはどこで、どのように働いてきているだろうか―近代・現代― 早川紀代

第二部 実像と表象
◆古代
考古資料からさぐる働く女性の姿 菱田淳子
古代女官の特質 伊集院葉子
【コラム】古代の女医 野田有紀子
◆中世
女房として出仕すること―中世前期の貴族社会における女房― 伴瀬明美
絵画史料から女性労働を読む 斉藤研一
【コラム】中世遊女の仕事風景 辻浩和
◆近世
名主家の日記にみる農村女性の労働と休日―近世後期の年季奉公人を中心に― 青木美智子
商家女性の労働―主婦と奉公人― 牧田りゑ子
近世女性の「はたらき」とその周辺 菅野則子
【コラム】陶工村の女性たちの労働 井上和枝
【コラム】女性の武家奉公 大口勇次郎
【コラム】近世商家男性奉公人の世界 桜井由幾  
【コラム】女の髪を結う―変容するまなざし― 横山百合子
◆近現代
女性労働者の産前産後休業と給付保障の形成 石崎昇子
「主婦」という労働 木村涼子
《大東亜戦皇国婦女皆働之図》にみる戦時下の働く女性 吉良智子
丸岡秀子と農村女性―『日本農村婦人問題』から「母親運動」の始まりまで― 金子幸子
女性労働者差別撤廃裁判闘争と支援活動―住友裁判を中心に― 石月静恵
【コラム】一九二〇~三〇年代、農村女子の主張と思い 江刺昭子

第三部 衣料生産・技術と女性
◆古代
古代織物生産の権力構造と女性 東村純子
◆近現代
近代織物業における女子労働の実態―八王子を例に― 山辺恵巳子
製糸工女と衣料生産 榎一江
【コラム】富岡製糸場と工女 今井幹夫

執筆者一覧
あとがき 長島淳子
プロフィール

辻浩和(つじ・ひろかず)
1982年生まれ。川村学園女子大学文学部史学科准教授。専門は中世芸能史。
主な著書に『中世の〈遊女〉―生業と身分』(京都大学学術出版会、2017年)、論文に「室町期芸能史研究の現在」(『歴史評論』767、2014年)、「中世芸能の異性装」(『アジア遊学』210、勉誠出版、2017年)などがある。

長島淳子(ながしま・あつこ)
1954年生まれ。総合女性史学会代表。国士舘大学非常勤講師。専門は日本近世史・女性史。
主な著書に『幕藩制社会のジェンダー構造』(校倉書房、2006年)、『江戸の異性装者たち―セクシュアルマイノリティの理解のために―』(勉誠出版、2017年)、論文に「早苗の植え手をめぐるジェンダー―「五月男女」と「早乙女」―」(『歴史評論』708、2009年)などがある。

石月静恵(いしづき・しずえ)
1951年生まれ。桜花学園大学客員教授。専門は日本近現代女性史。
主な著書に『戦間期の女性運動』(東方出版、1996年)、『近代日本女性史講義』(世界思想社、2007年)、『子ども問題の史的研究―保育問題研究を中心に』(桜花学園大学生涯学習センター、2015年)などがある。

書評・関連書等

★広告情報
・「読売新聞」(2019年3月19日)にサンヤツ広告を掲載しました。
・「朝日新聞」(2019年3月23日)にサンヤツ広告を掲載しました。
・「産経新聞」(2019年3月28日)に5段1/2広告を掲載しました。

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