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幕末から明治初期、欧米列強のインパクトは、それまでの日本の文化体系に大きな影響を与えることとなった。古代以来続いてきた和(日本)・漢(中国)をベースとした教養のあり方もまた、時代の趨勢にあわせ変容していく…。和・漢・洋が並び立ち、混じり合いながら形成された、近代以降、現代まで続く教養体系の淵源を探る。
鈴木健一(すずき・けんいち)1960年生まれ。学習院大学文学部教授。専門は江戸時代の文学。著書に『古典注釈入門 歴史と技法』(岩波書店、2014年)、『天皇と和歌 国見と儀礼の一五〇〇年』(講談社、2017年)、『不忍池ものがたり 江戸から東京へ』(岩波書店、2018年)などがある。