カートは空です。
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嘘、偽り、騙し、騙り…否定的な響きをもつこれらの言葉・現象を、私たちは真摯に考えてきたことがあっただろうか?「嘘も方便」という表現からも捉えられるように、社会におけるこれらの行為は多義的な面を持ち合わせている。そして、言葉のいとなみが広がる文学の世界には、「フェイクする存在」としての人間が活写されている。中世から現代にいたる、洋の東西を越えた11の事例を考察することにより、「フェイク」という問題の多面性と本質を浮かび上がらせる画期的な書!
納富信留(のうとみ・のぶる)東京大学教授。東京大学大学院人文科学研究科哲学専攻修士課程修了。91-96年、ケンブリッジ大学大学院古典学部に留学(Ph.D.を取得) 2007-10年まで国際プラトン学会会長を務める。主な著書に、『ソフィストとは誰か?』(2007年度サントリー学芸賞受賞、ちくま学芸文庫)、『哲学の誕生』(ちくま学芸文庫)、『ソフィストと哲学者の間』(名古屋大学出版会)、『プラトン理想国の現在』(慶應義塾大学出版会)、『プラトンとの哲学』(岩波新書)、『プラトン哲学への旅』(NHK出版新書)など。編書に『世界哲学史』(ちくま新書、2020年)、訳書に、プラトン『ソクラテスの弁明』『パイドン』(以上、光文社古典新訳文庫)がある。明星聖子(みょうじょう・きよこ)成城大学教授。専門はドイツ文学、編集文献学。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。主な著書に、『新しいカフカ―「編集」が変えるテクスト』(慶應義塾大学出版会、2002年)、『カフカらしくないカフカ』(慶應義塾大学出版会、2014年)、『テクストとは何か―編集文献学入門』(慶應義塾大学出版会、2015年)などがある。