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古代日本語から近代日本語への史的展開、近・現代日本語の形成、現代日本語文法の機能と表現、そして現代日本語の動態分析と対照研究という四つの視角より、日本語をめぐる諸問題を立体的かつ総合的に捉え、日本語学の新たな地平を示す画期的論集。日本語史・現代日本語研究を架橋し、総体としての日本語学研究を構築する。
小林賢次(こばやし・けんじ)東京教育大学大学院文学研究科日本文学専攻博士課程中退、博士(文学)東京都立大学、東京都立大学名誉教授、元早稲田大学教育・総合科学学術院特任教授。1985年佐伯国語学賞を受賞。主著に『日本語条件表現史の研究』『狂言台本とその言語事象の研究』(ひつじ書房)、『狂言台本を主資料とする中世語彙語法の研究』(勉誠出版)など。なお、共編・共著として、『明鏡国語辞典』『問題な日本語 正・続・③・④』(大修館書店)など、現代語に関わる著作もある。小林千草(こばやし・ちぐさ)東京教育大学大学院文学研究科日本文学専攻修士課程修了、博士(文学)東北大学、東海大学文学部日本文学科特任教授。1985年佐伯国語学賞、2002年に新村出賞を受賞。主著に『日本書紀抄の国語学的研究』(清文堂)、『中世のことばと資料』『中世文献の表現論的研究』(武蔵野書院)など。なお、『女ことばはどこへ消えたか?』(光文社新書)、『『明暗』夫婦の言語力学』(東海教育研究所)など、現代語に関わる著作もある。