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かつてオアシス都市に住んでいた歴史上の民族、ソグド人。彼らはいかなる活動を行い、独自の文化を築いたのか。四世紀から十一世紀にかけて草原世界から中国東端にわたるユーラシア地域を移住しながら交易活動を行ったソグド人の言語・文化・信仰や各地域における様相を、編纂史料のほか新出の石刻史料・出土文書史料・文物を用いた最新の研究成果で明らかにする。またその東方活動を通して中国史を相対化し、新たな東ユーラシア世界史を構築する。
森部豊(もりべ・ゆたか)関西大学文学部教授。専門は、唐・五代史、東ユーラシア史。著書に『ソグド人の東方活動と東ユーラシア世界の歴史的展開』(関西大学出版部、2010年)、『安禄山―「安史の乱」を起こしたソグド人』(山川出版社、2013年)などがある。