カートは空です。
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日本の様々な物語・説話を読み解いていくと、〈中国〉という滔々たる水脈に行き当たる。 その源流を探ることで、日本の古典から近現代文学にまで通底する思潮が見えてくるのではないか。 本書では従来の和漢比較文学研究にとどまらず、宗教儀礼や絵画など多面的なメディアや和漢の言語認識の研究から、漢字漢文文化が日本ひいては東アジア全域の文化形成に果たした役割を明らかにする。
李銘敬(り・めいけい)中国人民大学教授。文学博士。専門は日本中古中世説話文学・中日仏教文学。主な著書・論文に『日本仏教説話集の源流』(勉誠出版、2007年)、「日本古典文芸にみる玄奘三蔵の渡天説話」(『東アジアにおける旅の表象』アジア遊学182、2015年)などがある。小峯和明(こみね・かずあき)中国人民大学講座教授、立教大学名誉教授。文学博士。専門は日本中世文学、東アジアの比較説話。主な著書に『中世日本の予言書―〈未来記〉を読む』(岩波新書、2007年)、『中世法会文芸論』(笠間書院、2009年)、編著に『〈予言文学〉の世界―過去と未来を繋ぐ言説』(アジア遊学159号、勉誠出版、2012年)などがある。