カートは空です。
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19世紀前半、相次ぐ飢饉や財政窮乏などの社会状況の変化に対し、中間層である豪商・豪農たちはどのように対応していったのか。北奥・八戸藩において対照的な行動をなした二人の人物を取り上げ、その行動の背景にある思想の形成過程を蔵書体系や書物受容から探り、村・町などの共同体との共生において「知」がどのように関わっていたのかを鮮やかに描き出す。 ★受賞★ 第42回日本出版学会賞(2020年度)〔奨励賞〕を受賞しました。
鈴木淳世(すずき・よしとき)1983年岩手県北上市生まれ。2009年岩手大学人文社会学部環境科学過程卒業。2011年一橋大学院社会学研究科修士課程修。2016年一橋大学院社会学研究科博士後期課程修了。現在、一橋大学院社会学研究科特任講師・博士(社会学)。主な論文に、「十九世紀前半における「鉄山支配人」の性格―八戸藩領「中間層」の場合」(『一橋社会科学』5、2013年)、「近世後期八戸藩の豪農による書物受容の特質―淵沢円右衛門定啓の場合」(『歴史』122、2014年)、「近世中期城下町商人の経営思想―八戸城下・石橋徳右衛門憲勝の場合」(『人民の歴史学』202、2014年)などがある。
★書評・紹介★「歴史学研究」(2021年6月号)に書評が掲載されました。 →評者:川村肇氏