ニホンチュウセイシャカイトムラジュウニン

日本中世社会と村住人

蔵持重裕 編
ISBN 978-4-585-32009-8 Cコード 3021
刊行年月 2021年10月 判型・製本 A5判・上製 352 頁
キーワード 日本史,戦国時代,室町,鎌倉,中世

定価:10,450円
(本体 9,500円) ポイント:285pt

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書籍の詳細
権力に対峙した人びとは如何にしたたかに生き抜いたのか―

中世日本、村に生きた人びとは、権力の支配に接触、抵触しつつ、それぞれの選択と行動をもって、生存の在り方を模索していた。
残された史料を丁寧に読み込むことにより、地に足をつけ、働き廻る、活きるためには戦もいとわない普通の住民たちの動態的な歴史社会像を描き出す。

*主な掲載地域
下総国(千葉県周辺)、越前国(福井県)、甲斐国(山梨県)、近江国(滋賀県)、播磨国(兵庫県)、上野国(群馬県)、武蔵国(東京都周辺)、紀伊国(和歌山県)、陸奥国・出羽国(東北6県)

 

 

目次
はじめに 蔵持重裕

序論 日本中世村研究の逍径 蔵持重裕

一 村の実像をもとめて
鎌倉期「百姓中」の出現 櫻井彦
中世利根川の築堤と堤用途―「万福寺百姓等申状」の検討 根本崇
戦国期の仏神田と領主・地下―越前国池田荘を事例として 窪田涼子
戦国期恵林寺の寺領と生業構成 則竹雄一
若狭湾沿岸における海村の生業競合と地域社会―常神半島・三方五湖をとりまく村々の地域的分業 長谷川裕子

二 領主支配と村の動向
摂関家領近江国信楽荘における領域と村落 朝比奈新
室町期守護権力による軍役・陣夫役の賦課―播磨国矢野荘を事例として 徳永裕之
室町末期武家領主による所領支配の実態―長尾忠景を事例に 黒田基樹

三 境界と村の力
村の自立と紛争・内乱―紀伊国三上荘願成寺と西畑村 小林一岳
中近世移行期の浅利氏と比内の村々―陸奥・出羽国境の境目争い 遠藤ゆり子
近世初期領国境目地域における庄屋と百姓鉄砲 稲葉継陽

あとがき 小林一岳・櫻井彦
執筆者一覧
プロフィール

蔵持重裕(くらもち・しげひろ)
立教大学名誉教授。専門は日本中世史。
著書に『日本中世村落社会史の研究』(校倉書房、1996年)、『中世村落の形成と村社会』(吉川弘文館、2007年)、編著に『中世の紛争と地域社会』(岩田書店、2009年)などがある。

書評・関連書等

★書評・紹介★
「史学雑誌」131編3号 (2022年4月15日)に書評が掲載されました。
 →評者:大河内勇介氏
「日本歴史」第895号(2022年12月1日)に書評が掲載されました。
 →評者:松井直人氏

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