書物学19
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書物学 第19巻 紙のレンズから見た古典籍

編集部 編
ISBN 978-4-585-30719-8 Cコード 1000
刊行年月 2022年2月 判型・製本 B5判・並製 128 頁
キーワード 総記,アーカイブズ,図書館,文化史,古典

定価:1,980円
(本体 1,800円) ポイント:54pt

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書籍の詳細

古典籍や古文書に使用されている紙は、いったいどのような製法により作られたものなのか。先人たちは紙にどのような加工や工夫を凝らしてきたのか―。
旧来の書誌学・書物学的検討に加え、高精細デジタルマイクロスコープや機械学習など、最先端の技術を組み合わせ、古典籍の世界を「紙」というレンズから探る!

新連載『松朋堂新収古書解題』収載!第一回は『文選』巻十九断簡(〔康和元年(一〇九九)〕写)・『武家諸作法抜書』存三巻(〔慶長〕写)・李誠国詩懐紙・雪庵宗圭詩懐紙(寛永元年(一六二四)・延宝二年(一六七四))を紹介。

 

 

目次
【特集 紙のレンズから見た古典籍】
前書き 紙のレンズから見た古典籍 佐藤悟
穀物澱粉添加による紙の改質―4世紀中央アジア文書から江戸期刊本用紙にみる 江南和幸
和紙のモルフォロジー解析―伝統的技術と非破壊計測の融合から 澤山茂
家の学問と写本にみる打紙加工―卜部家と藤原家の事例 赤尾栄慶
源氏物語写本の打紙は何を語るか―「伝為家筆本」の位相 横井孝
明融本源氏物語と打紙 上野英子
『偐紫田舎源氏』の絶板と用紙 佐藤悟
『大清聖祖仁皇帝實録』の紙質―大紅綾本と紫綾本 徐小潔
打紙再現試料から繊維の形状と表面の粗さを見る 大和あすか・鈴木七実
紙質観察画像のデータベース構築と自動分類に関する試み 中村覚
データ駆動型研究とマテリアル分析 山本和明

【特別寄稿 本を楽しむ】
御膳本草の周辺―それぞれの写本 横山學
熱帯季題と風土―台湾の俳句と郷土の創成 井田太郎
西洋古典建築書にみられる東向き図書館―ローマ時代、ルネサンスから17世紀フランスまで 吉川也志保

【連載 書物学こと始め】
【松朋堂新収古書解題01】『文選』巻十九断簡/『武家諸作法抜書』存三巻/李誠国詩懐紙・雪庵宗圭詩懐紙 佐藤道生
【書物の声を聞く 書誌学入門⑲】 佐々木孝浩
【書籍はどう動いたのか―近代書籍流通史料の世界02】読むなの本―書物がそこにあること、あったこと 磯部敦
【西洋古書の遠近法 VOL.10】レオナルド・ダ・ヴィンチの蔵書 雪嶋宏一

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